FreeBSD Daily Topics

2007年10月12日注目》Emacsのバグ修正、less(1)バージョンアップ、タイムゾーンデータ更新、NvuからKompozerへ名称変更他

heads-up

editors/emacs

ports - Emacs CVSトランクからgmalloc.cアロケータに関するコードがバックポートされました。同変更は多くの機能追加を含むとともに重大なバグ修正を含んでいます。これまでのコードにはgmallocのアロケーションとフリーの関数またはシステムで使われているバージョンのposix_memalign()に起因するバグが含まれており、Emacsが落ちる減少が発生していました。

 今回の修正でこうした問題が改善されています。Emacsの動作に不安定さを感じていた場合は修正が加えられた以降のEmacsを試してみてください。

src

contrib/less

current - lessがバージョン406から408へアップグレードされました。同アップグレードでSGRエスケープシーケンスのようにCSIエスケープシーケンスのサポートが追加されました。またウィンドウがリサイズされた場合に再描画に失敗するバグが修正されているほか、ASCII以外のテキストで-iと-Iを同時に使った場合のバグを修正、langinfo.hをサポートしていないシステムにおけるバグが修正されています。

sys/vm/vm_page.c

current - まず最初にもうマッピングされていないページであるか確認してから開放する必要があるにもかかわらず、ごく稀にvm_page_cache()が確認を行わずにページを開放することがあるバグが修正されました。

sys/kern/sched_ule.c

current - シングルプロセッサにおいてSMPカーネルを使っている場合に、ローカルCPUから動作を得ようとしたあとでアイドルスレッドが頻繁にスイッチするところがありましたが、今回このバグが修正されました。また自己選択を背景としてアイドルスティールコードがよりロバストに動作するようになっりました。

share/zoneinfo

current/stable - エジプト、イラン、パレスチナ、ブラジル、ベネズエラに関するタイムゾーン情報が更新されました。

ports

net/liboping

ICMP ECHOリクエスト(いわゆるPINGパケット)を生成するためのCライブラリlibopingがPorts Collectionへ追加されました。ネットワークモニタリングアプリケーションやping(1)を頻繁に使うようなアプリケーションに適したライブラリです。

net-mgmt/collectd

逐次システム統計情報やネットワーク統計情報が書き込まれるようなRRDやCSVファイルを読み込んで処理するためのデーモンアプリケーションcollectdがPorts Collectionへ追加されました。C言語で開発されパフォーマンスが考慮されています。

nvu moves to www/kompozer

Webファイル管理とWYSIWYGWebページエディタの機能を備えたWebオーサリングシステムNvuの名称がKompozerへと変更されました。www/nvuからwww/kompozerへの変更となります。www/nvuは残っていますがすでに非推奨に変更されています。これまでNvuを使っていた場合は名称変更に注意してください。今後はKompozerという名称になります。

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