FreeBSD Daily Topics

2008年1月24日re(4) Wake-on-LAN機能追加パッチ、Time Machine類似機能flyback登場、iostat(8)ヘッダ表示間隔改善、フィックスモードfsck(8)動作改善他

src

re(4) WOL support

current - currentメーリングリストにおいて、RealTek PCI/PCIe Ethernetアダプタドライバre(1)にWake-on-LANの機能を追加するためのパッチが公開されましたCFT: re(4) WOL support⁠。

re(4)を使うハードウェアは多種多様であるため、パッチを提出したPyun YongHyeon氏はどのハードウェアで動作しどのハードウェアで動作しないかを教えてほしいとしています。re(4)を使ったWake-on-LANに興味があるデベロッパは動作試験を実施し結果を報告してはいかがでしょう。

src/usr.sbin/iostat/iostat.c

current - これまでiostat(8)は繰り返し表示を実施した場合に20行出力したあとで一旦ヘッダを出力していました。今回これを場合に応じて20行ではなく、ターミナルの行数から3行引いた分だけ出力されたあとにヘッダを出力するように変更が加えられました。ターミナルの行数が得られない場合や行数が3行未満である場合、従来どおり20行ごとにヘッダが出力されます。

src/release/*/boot_crunch.conf

current - これまでの設定では、フィックスモードで起動した場合、⁠fsck /dev/ad0s1a」といった形でファイルシステムを指定せずにfsck(8)コマンドを実行すると「fsck_4.2bsdコマンドが見つかりません」といったエラーメッセージが表示されていました。これを回避するために「fsck -t ufs /dev/ad0s1a」と実行しても、同じように「fsck_ufsコマンドが見つかりません」といったエラーが表示されていました。

/sbin/におけるi-node番号を調べればわかりますが、fsck_4.2bsd(8)、fsck_ffs(8)、fsck_ufs(8)はハードリンクされた同一のファイルです。フィックスモードで起動した場合、fsck_4.2bsd(8)とfsck_ufs(8)がリンクとして作成されないところに問題の原因があります。このため、今回src/release/*/boot_crunch.confファイルでfsck_ffs(8)からfsck_4.2bsd(8)とfsck_ufs(8)に対してハードリンクが作成されるようになりました。これでフィックスモードにおいても通常どおりfsck(8)コマンドが使えます。

ports

sysutils/flyback

Apple Max OS X Leopardで実現されているスナップショット機能Time Machineを他のOSでも実現するためのプログラムflybackのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。flybackはユーザランドアプリケーションレベルでスナップショット機能を模倣します。

パフォーマンスを必要とする場合は、FreeBSD UFS2で実現されているスナップショット機能を活用するか、ZFSのスナップショット機能を使ったほうが良いでしょう。

databases/postgresql83-server

PostgreSQL83 ServerのportがRC2へアップグレードされました。

textproc/rnv

Relax NGコンパクトシンタックスバリデータのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。

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