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2008年2月13日NFS UDPからTCPデフォルトへ変更、procstat(1)にディレクトリ表示機能、Linux LVM論理ボリューム対応、AWFFull登場

src

procstat(1)

current - 2007年12月末に新しくプロセス情報の詳細を表示するためのコマンドprocstat(1)が追加されたわけですが、同コマンドに新しく現在プロセスが作業しているディレクトリ(process current working directory⁠⁠、ルートディレクトリ、jailディレクトリを表示させる機能が追加されました。

ちなみに同データはすでにfstat(1)コマンドや kern.proc.filedesc sysctl値経由でチェックできます。

 procstat(1)コマンドの出力例 - Marcus Clarke氏のコミットログより抜粋
PID COMM               FD T V FLAGS    REF  OFFSET PRO NAME
76792 tcsh              cwd v d --------   -       - -   /usr/src
76792 tcsh             root v d --------   -       - -   /
76792 tcsh               15 v c rw------  16    9130 -   -
76792 tcsh               16 v c rw------  16    9130 -   -
76792 tcsh               17 v c rw------  16    9130 -   -
76792 tcsh               18 v c rw------  16    9130 -   -
76792 tcsh               19 v c rw------  16    9130 -   -
Linux LVM logical volumes

current - GEOMのクラスに新しくLinux LVMロジカルボリュームにマッピングするためのクラスが追加されました。同クラスによって生成される論理ディスクは⁠/dev/lvm/ボリュームグループ-論理ボリューム⁠となります。たとえば⁠/dev/lvm/vg0-home⁠といった感じになります。

今のところメタデータは読み込みのみが可能で、論理ボリュームのアロケートやリサイズはサポートされていません。またサポートしているのは複数の物理ディスクのセグメントにおけるリニアストライプです。

NFS

current - NFSマウントモードのデフォルトがUDPからTCPへと変更されました。UDPでのマウントは歴史的に残っていたもので、現在のLAN/WANにおいて使われるNFSマウントには適切ではありませんでした。特に最近のギガビットや10ギガビットネットワークにおいてではパケットロスは一般的に起こりえます。このためUDPマウントよりも、オーバーヘッドをそれほど伴うことなくこうした問題を解決できるTCPモードのほうが適切というわけです。またこの変更でデフォルトのディスクレスNFSモードもNFSv2からNFSv3へ変更されました。

ports

www/awffull

Webサーバログ解析ツールAWFFullのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。おもにシンプルなレポートを生成するための使われるツールで、Webアクセス解析の最初の一歩として活用できるツールです。もともとWebalizerログアナライザから派生したプログラムで、生成されるレポートはWebalizerが生成するレポートとよく似ています。

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