FreeBSD Daily Topics

2008年4月8日FreeBSD 5.1/6.1/6.2 EoL、DesktopBSD 1.7、FreeBSD Committer Heat Map他多数

heads-up

FreeBSD 5.1/6.1/6.2 EoL

FreeBSD Security Officer, Colin Percival氏はFreeBSD 5.5、6.1、6.2のEnd of Life(EoL)が2008年5月31日に迫っていることを警告しています。期限をすぎると、FreeBSD Security Teamのセキュリティサポートは打ちきられます。その期限までいすべてのユーザに対してFreeBSD 6.3または7.0へのアップグレードが強く推奨されています。

2008年5月31日でFreeBSD 5系のすべてがセキュリティサポートからはずれます。The FreeBSD Ports Management Teamは同日をもってPorts Collectionにおける5系のサポートを終了するとしており、5系はこれでサポートが打ちきられることになります。6.3は2010年1月31日まで、7.0は2009年2月28日までサポートが継続されます。早期に6.3または7.0へのアップグレードを実施してください。

DesktopBSD 1.7 snapshot

stable - FreeBSD 7.0をベースにしたデスクトッププラットフォームの最新スナップショットDesktopBSD 1.7 snapshotがアナウンスされました。スナップショットはEesktopBSD: Downloadsからダウンロードできます。マウントツールあたりにおかしな部分があるようですが、今後のスナップショットリリースで改善されていくとみられます。

FreeBSD Committer Heat Map

Murray Stokely氏はMurray's FreeBSD Notes: Heat Map of FreeBSD Committer LocationsにおいてGoogle Charts APIを使って国別のFreeBSDコミッタ分布図を作成したと報告しています。人口数による補正やそのほかの調整が実施されていませんが、なかなか興味深いグラフです。中東およびアフリカ、シンガポールを除く東南アジアなど赤道直下地域およびアフリカを中心に参加がほとんどないことがわかります。

Heat Map of FreeBSD Committer Locations, by Murray Stokely氏
Heat Map of FreeBSD Committer Locations, by Murray Stokely氏

src

libexec/rtld-elf

current - rtld-elfダイナミックリンクにmipsサポートが追加されました。マージされたコードはmips2およびJuniper mipsリポジトリから持ってきたものです。NetBSDから持ってきたコードも含んでいます。

ports

sysutils/halx11-servers/xorg-server

HAL(Hardware Abstraction Layer)のportが変更され、moused(8)やX.Orgがマウスデバイスを扱うためのアドオンが追加されました。これに合わせてX.Orgサーバのportも変更されています。この変更でX.Orgがデバイスを2度開くといった問題を回避できます。/etc/X11/xorg.confでマウスデバイスを"/dev/psm0"などの物理デバイスにしている場合、moused(8)を有効にしたのち"/dev/sysmouse"を指定します。hald-addon-mouse-sysmouse: /dev/psm0 (hald-addon-mouse-sy)といったプロセスが動作するようになります。最近は方向としてHALでハードウェアを抽象化し、PolicyKitでポリシーを設定します。

graphics/cairo graphics/cairomm

Cairo 1.5には2度描画するためのパフォーマンス劣化が発生するケースがあることから、portは1.4.14へダウングレードされました。Gnome 2.24がリリースされてからCario 1.6へと一気にアップグレードされる予定です。

emulators/wine

Windows互換レイヤであるWineのportが最新版である0.9.59へアップグレードされました。.NETフレームワークのサポートが改善されたほか、分割されたservices.exeプロセスにおけるサービスハンドリングの向上、ATIフラグメントシェーダのサポート、HTTPプロクシサポートの改善、Window管理の改善、そのほか多くのバグ修正が実施されています。

emulation/linux_base-f8

emulation/linux_base-fc6やemulation/linux_base-f7のportをベースとして新しくFedora 8に対応したプラットフォームport emulation/linux_base-f8が追加されました。

graphics/graphviz

グラフィックビジュアライゼーションツールgraphvizのportが改善された、8-CURRENTを含め新しいブランチの多くで動作するように改善されました。

links

Jeff Roberson

ULEスケジューラの開発者であるJeff Roberson氏はjeffr_tech: FreeBSD SoCにおいてSoCのメンターになったことを述べるとともに、⁠1)schedgraphサポートの改善、⁠2)ユーザスペースロックプロファイリングツール、⁠3)VMツリー構造の改善、⁠4)SMPセーフなファイルシステムなどに興味があることを説明しています。schedgraphやユーザスペースロックプロファイリングは言葉としてのインパクトにはかけるものの、長期的にみた場合すぐれた影響を及ぼすこともふれられています。

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