FreeBSD Daily Topics

2008年4月11日procstat(1)マージ開始、PS/2 write(2)に対応、Google App Engine登場、Gnome 2.22.1登場、Linuxシステムコール13追加、linux-kmod-compat修正

heads-up

procstat(1)

stable - FreeBSD 7系へprocstat(1)のマージが開始されたと、Robert Watson氏がstable mlに報告しています。procstat(1)はプロセスの詳細情報を取得するコマンドで、プロセスのバイナリ情報、コマンドライン引数、ファイルディスクリプタ、カーネルスレッド、スレッド、仮想メモリマッピングなどの情報を表示できます。

すでに8-CURRENTには実装されており、今回のマージで7.1にもprocstat(1)が登場することになります。procstat(1)の実現にはカーネルにいくつかの変更が必要になるためマージには数日かかる見通しだとされています。

src

sys/kern
sys/sys
sys/i386/linux
sys/i386/ibcs2
sys/amd64/linux32
sys/compat/linux
sys/compat/svr4

current - Linuxシステムコールopenat、mkdirat、mknodat、fchownat、futimesat、fstatat、unlinkat、renameat、linkat、symlinkat、readlinkat、fchmodat、faccessatが実装されました。

psm(4)

current - PS/2マウスデバイスpsm(4)に対して直接write(2)を実行するための機能が実装されました。これで任意のコマンドを/dev/psm?デバイスに対して書き込める他、状態を同ファイルから読み込めるようになりました。

ports

Gnome 2.22.1

Gnome関連のコンポーネントが随時更新されGnome 2.22.0から2.22.1へアップグレードされました。2.22.1はバグ修正をメインとしたメンテナンスリリースですが、ドキュメントや翻訳ドキュメントが全体に渡って更新されているところに特徴があります。細かにバグ修正が実施されているためGnomeユーザはアップグレードした方がいいでしょう。

Gnome 2.22.xからは新しく仮想ファイルシステムレイヤとしてGVFSが導入されています。GVFSはFuseカーネルモジュールが読み込まれている場合にはFuseを使います。8-CURRENTを使っている場合、Fuseカーネルモジュールのコンパイル忘れやカーネルの変更の影響でFuseモジュールが動作せずパニックすることがあります。その場合、Fuseカーネルモジュールを読み込まないようにすると一時的に問題を回避できます。

www/google-appengine

Google App Engineソフトウェア開発キットのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。今のところPythonを使ったWebアプリケーション開発が提供されています。Google App EngineはGoogleから新しく提供されはじめたWebアプリ開発のプラットフォームおよび開発環境です。

devel/linux-kmod-compat

LinuxデバイスドライバをFreeBSDに移植するためのエミュレーションレイヤであるlinux-kmod-compatがFreeBSD 7でビルドできるように調整されました。特にFreeBSDでのサポートが弱いUSBデバイスドライバまわりの機能を強化するために使われています。

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