FreeBSD Daily Topics

2008年5月1日BSD Associates認定者登場、Intel 4965ワイヤレスドライバiwn(4)登場、OpenSolaris sh(1)登場、Rawstudio登場、Mesa更新、FreeBSD 7ネットワーク管理書籍など

heads-up

BSD Associates

BSD Certification Groupは2008年4月29日(ブラジル時間⁠⁠、最初の認定者達(BSD Associates; BSDA)が登場したことを発表しました。BSDA認証はエントリレベルの*BSDシステムスキルを証明するものです。カバー範囲はインストール、セキュリティ、ファイルシステム、ユーザ管理、ネットワーキング、基本的なシステム管理、UNIXスキルなどで、DragonFly BSD、FreeBSD、NetBSD、OpenBSDが対象OSとされています。次回の試験はBSDCanと同時に開催される他、CONFidence、NYCBSDCON、そのほか各種テクニカルカンファレンスで開催されます。

最初の試験では最高得点者は95点、受験者の79%が合格点である61点以上を獲得したとされています。試験は英語であり内容もエントリレベルに限られていますが、自身のスキルを整理する目的や従業員の勉強として取り組むことは検討価値があるかもしれません。

src

iwn(4)

current - Intel 4965ワイヤレスドライバiwn(4)が新しく追加されました。同ドライバは同名のOpenBSDのドライバをベースにして開発されています。HP機能は今のところ無効化状態です。同機能はファームウェアの問題が解決してから有効化される見通しで、Intelの新しい5,000パートをサポートしている実験的ファームウェアを使ってAPモードの動作をチェックしてからの作業となります。コミットされたものの依然として作業が必要という状況にあり、現段階ではstaモードでの動作が安定しています。

sys/dev/usb

current - USBエントリにEPSON DX8400スキャナが追加されました。

ports

shells/heirloom-sh

OpenSolarisで採用されているsh(1)の移植バージョンであるHeirloom-shのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。jsh(1)としてインストールされます。移植可能なシェルスクリプトを作成する場合、Heirloom-shを使って動作試験を行うというのは効果的な方法です。なお、これ以外のOpenSolarisユーザランドツールはsysutils/heirloomに用意されています。

graphics/rawstudio

デジタルカメラから読み込んだRAW画像データを操作するためのアプリケーションRawstudioのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。RawstudioはおもにRAWデータで保存したデジカメのフォトデータをほかの画像形式に変換して活用するためのアプリケーションです。自動的にマウントされないタイプのデジカメを使っている場合はgraphics/gtkamを使ってみてください。多くのデジタルカメラに対応しています。

Mesa 7.0.3

Mesa関連のライブラリ(graphics/libGL、graphics/libGLU、graphics/libGLw、graphics/dri)およびDRIが7.0.3へアップグレードされました。

books

Network Administration

Babak Farrokhi氏の執筆した書籍Network Administration with FreeBSD 7が出版されました。同書籍は同氏が1年間かけてまとめてきたもので、実際に使われているサンプルを通じて解説が行われています。内容にはFreeBSD 7で導入された新機能の解説がある他、ディスクIO/ネットワーク/仮想メモリの最適化、IPv4/IPv6ルーティング設定、IPSec/GRE/PPP/GIFなど複数のシナリオを解説、Jail仮想化構築方法などがあります。

FreeBSDのインストールなど基本的な方法は説明されておらず、ネットワーク関係の設定に注力した書籍となっています。FreeBSDを使ったネットワーク管理を実施している場合には手元に置いておくと良い書籍と言えそうです。

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