FreeBSD Daily Topics

2008年6月6日FreeBSD CVSからSubversionへ、Linuxバイナリ互換機能 2.4.2から2.6.16へ、GNOME Online Desktop登場、Emacs 2.22登場他

heads-up

CVS to Subversion

current - The FreeBSD Project(the cvs2svn project)は2008年6月3日(米国時間⁠⁠、ソースコード管理システムをCVSからSubversionへ移行する作業に着手していることを発表しました。現時点ですでにsrcに対する変更はSubversionリポジトリに対して実施されています。Subversionリポジトリに実施された変更はCVSリポジトリにも反映されるようにレプリケーションシステムが同時に動作しています。しばらくの間、少なくとも現存しているSTABLEブランチのサポートが続けられている間は、CVSのレプリケーションもサポートされ続けます。

Subversionベースのソースツリーやその他のインフラストラクチャについては近々発表があると見られます。現在CVS関連のサービスを使っている場合には、早期の段階でこれらSubversionを使ったインフラへ移行してください。今のところsrcだけが移行していますが、ports、doc、wwwも近いうちに順次入れ替えが進められます。src以外の移行についてはそれぞれのマネージャチームが移行を判定および担当することになります。

cvs2svnの開発を進め、さらにsrcの移行作業をおもに担当しているのはFreeBSDデベロッパでありYahoo!の開発者であるPeter Wemm氏です。

Linux 2.6 as default

Roman Divacky氏は2008年5月4日、current mlにおいてLinuxバイナリ互換機能におけるデフォルトLinux対応カーネルを2.4.2から2.6.16へ変更するパッチをコミットしたことを発表しました。パッチ適用以後はcompat.linux.osrelease sysctl値が2.6.16に変更されます。同パッチ以後問題を発見した場合にはemulation@メーリングリストへ報告してほしいとされています。FreeBSD 8は2.6をデフォルトにし、より新しいバージョンのLinux Baseを使うものになると見られます。

ports

net/online-desktop
misc/bigboard

Gmail、Photobucket、Facebook、eBay、Wikipediaなどのオンラインアプリケーションをデスクトップにシームレスに統合するためのプロジェクトGNOME Online Desktopの成果物のportが新しくPorts Collectionへ追加されました。Online Desktopとともに使うことが前提とされているGnome DesktopパネルThe Big Board sidebarのportも新しくPorts Collectionへ追加されました。

databases/pgloader

フラットファイルからデータを読み出し、複数のPostgreSQLデータベーステーブルに挿入するためのアプリケーションpgloaderのportが、新しくPorts Collectionへ追加されました。

audio/gmm

音楽コレクションアプリケーションGoggles Music Managerのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。GMMは自動的に音楽ファイルをカテゴリに分類します。タグ編集機能やギャップレスプレイバック機能もサポートしています。

editors/emacs

高機能エディタEmacsのportが2.22へアップデートされました。これにともなってbsd.emacs.mkが変更されたほか、lispディレクトリが変更となっているためアップデートの方法が/usr/ports/UPDATINGにまとめられています。

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