FreeBSD Daily Topics

2008年6月24日Agere ET1310 10/100/Gigabitイーサネットドライバ登場、Wine 1.0登場、開発版QEMUアクセラレータ登場、whereis(1)改善、Sakura登場、php/Javaブリッジ登場ほか

src

et(4)

current - Agere ET1310 10/100/Gigabitイーサネットドライバet(4)が新しくベースシステムに追加されました。今回追加されたet(4)ドライバはDragonFly BSDから移植されたものです。

whereis(1)

current - whereis(1)において、PATH_PORTSに指定されたソースを検索する機能がより精密に動作するようになりました。従来の実装では"whereis -qs qemu"と実行した場合に/usr/ports/distfiles/におけるqemuサブディレクトリが一致していましたが、修正後は/usr/ports/emulators/qemuが表示されるように改善されました。

top(1)]

current - top(1)コマンドから"-p"オプションが削除され、かわりにCPUの利用上、今日をCPUごとに表示する"-P"オプションの説明が明示的にドキュメントに追加されました。

ports

emulators/wine

Windows互換レイヤWineのportがWine 1.0へアップグレードされました。15年にわたる開発を経て、記念すべき初のメジャーバージョンリリースとなりました。開発は活発に継続しており、動作するアプリケーションも増えています。今後の開発も引き続き期待できるアプリケーションです。

devel/subversion-devel devel/subversion-freebsd

開発版SubversionとFreeBSD SVN向けSubversionのportが1.5.0へアップグレードされました。devel/subversionのバージョンは1.4.6となっています。

devel/php-java-bridge

PHPとJavaのブリッジを実現するために最適化されたXMLベースのネットワークプロトコルThe php/Java bridgeのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。SOAP経由でローカルRPCを実行する場合とくらべて、50倍以上高速に動作するという特徴があります。JSPやJSFなどのJavaフレームワーク内部でPHPスクリプトを実行させたり、Apacheロードバランス機能やJava EEバックエンドクラスタリング機能を使う用途に活用できます。

The php/Java bridgeを使うとPHPスクリプトからJavaクラスにアクセスできるようになるほか、逆にJavaクラスからPHPスクリプトにアクセスできるようになります。相手の言語を知っている必要はなく、PHPやJavaを使いつつ相手の機能を使いたいという場合に採用できるブリッジです。

emulators/kqemu-kmod emulators/kqemu-kmod-devel

QEMUアクセラレータの開発版portが用意されました。開発版のバージョンは1.4.0.p1へアップグレードされています。開発版のQEMUアクセラレータを使うには今のところ最新のパッチを適用した開発版QEMUが必要です。

x11-toolkits/sakura

GTKおよびVTEをベースにして開発されているターミナルエミュレータSakuraのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。VTEをベースにして開発されているターミナルエミュレータにはほかに、Gnomeターミナル、XFCEターミナル、TermItなどがあります。Gnomeターミナルなどと異なり依存関係が少ないように設計されており、ターミナル単体でインストールして使いたいという用途に適しています。

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