FreeBSD Daily Topics
2008年7月3日 MPSAFE TTYレイヤ/ドライバマージ計画,Subversion 1.5.0へ以降,Sambaセキュリティアップデート,OpenOffice.org 1.0/1.1削除,Hyper-V FreeBSD動作,Daemontoolsハウツー
heads-up
- MPSAFE TTY Schedule
current - Ed Schouten氏がcurrent ml上で,
今後のMPSAFE TTYレイヤのマージへの取り組み計画を公開しました。同氏が予定しているスケジュールは次のとおりです。 - 2008年6月13日 ― sio(4)のかわりにuart(4)をデフォルトのシリアルポートドライバへ変更。sio(4)は新しいTTYレイヤへは移植されておらず,
またそうすることも困難。すでにuart(4)が必要とするハードウェアをサポートしているうえ, sio(4)よりもポータブルになっている - 2008年6月20日 ― current mlへ新しいTTYレイヤに関するHEADS UPを公開
- 2008年8月3日 ― MPSAFE TTYブランチに入らないドライバをビルドプロセスから文理
- 2008年8月8日 ― current mlへ新しいTTYレイヤに関する最後のHEADS UPを公開
- 2008年8月10日 ― 新しいMPSAFE TTYレイヤをコミット。レイヤをコミットしたあとで順次ドライバをコミット
同氏のスケジュールどおりに作業が進めば2008年8月11日以降は新しいMPSAFEやTTYレイヤとドライバが導入されることになります。パッチはこちらから取得できます。
新しいTTYレイヤやドライバにおけるGiantロックを不要にします。すでに,
uart(4)やそのほかいくつかのコンソールドライバ, 擬似ターミナルドライバは同レイヤを使って細粒度ロックをサポートしています。まだ新しいTTYレイヤへ移植されていないドライバにはcy(4), digi(4), ubser(4), uftdi(4), nmdm(4), ng h4(4), ng tty(4), snp(4), rp(4), rc(4), si(4), umodem(4), dcons(4)などがあります。 FreeBSD 8ではさらなるMPSAFE化が進められ,
MPSAFEではないレイヤやドライバは同梱されない方針がとられる可能性があります (ただしUSBスタックあたりは例外となる可能性もあります)。TTYやこれまでMPSAFE化が実現できなかった部分であるだけに, 同氏の取り組みは注目度の高いものといえます。 - 2008年6月13日 ― sio(4)のかわりにuart(4)をデフォルトのシリアルポートドライバへ変更。sio(4)は新しいTTYレイヤへは移植されておらず,
ports
- Subversion
Ports Collectionに用意されているSubversion
(devel/ subversion) へアップグレードされました。関連しているportの一斉に更新されています。またdevel/ subversionが1. 5.0へ更新されたため, subversion-freebsdもdevel/ subversionへ依存するように変更されています。devel/ subversionはSubversion 1. 5.0以降を必要とします。 - net/
samba3 Sambaのportが3.
0.30へアップグレードされました。Samba DCにおけるドメイントラスト問題が修正されているほか, SMB Signingエラーへの対応, Windows 2008ドメインとの相互接続問題が修正されています。関連する問題に心当たりがある場合はこの最新版を試してみてください。 - OpenOffoce.
org 1. 0 1. 1 1. 1-devel OpenOffice.
org 1. 0 (editors/ openoffice. org-1. 0), OpenOffice 1. 1 (editors/ openoffice. org-1. 1), OpenOffice. org 1. 1開発版 (editors/ openoffice. org-1. 1-devel) のportがPorts Collectionから削除されました。
links
- Daemontools service supervisor on FreeBSD 7.
0 FreeBSD 7でDeamontoolsを使って特定のサービスの起動を監視する方法がInstalling daemontools service supervisor on FreeBSD 7.
0において紹介されています。Deamontoolsを活用すると指定したサービスを監視し, サービスが落ちた場合には自動的に起動するといった処理をかんたんに実現できます。また拡張版cronであるbcronをFreeBSD 7. 0で使う方法が同じくInstalling bcron on FreeBSD 7. 0で紹介されています。 - FreeBSD in Hyper-V
Hyper-VでFreeBSD 7.
0 STABLEを動作させたという内容がFreeBSD in Hyper-V - WORKS!!!において公開されています。とくにネットワークカードの設定が詳しく説明されており, Hyper-VでFreeBSDを使いたい場合には有益な資料といえそうです。
バックナンバー
FreeBSD Daily Topics
- 2008年7月31日 7.1にABI非互換性予定,FreeBSD/Linux/Solarisコマンド比較チャート,スワップ領域暗号化方法,ZFS導入方法,FreeBSD/mips非マージパッチ公開,Launchy登場
- 2008年7月30日 KDE 4.1.0登場 - Ports Collectionマージは8月中旬の予定
- 2008年7月29日 BIND対応迅速に,Firefox 3プラグイン変更,FreeBSD Foundationニュースレター,4BSDスケジューラcpuset対応,Nautilus/MIME更新,Smile/xoscope追加他
- 2008年7月28日 KDE4状況報告,KDE 4.1 RC1+対応,Google App Engine Oil登場,MySQL 6.0登場,Skyfish導入,Samba3更新他
- 2008年7月25日 FreeBSD OpenJDK状況報告,XFS書き込み機能無効,kterm16c削除
- 2008年7月24日 組み込みFreeBSD OS,Adobe Reader 8.1.2セキュリティ更新1,Google Gadgetをダッシュボードモードで使う方法,ext2fsをマウントする方法他
- 2008年7月23日 JDK/JRE 6バイナリ登場,DragonFly BSD 2.0登場,Openmoko FreeBSD,Ghostscript登場,XChat派生のConspire登場,Hamsterdb登場他
- 2008年7月22日 第6期FreeBSDコアチーム選出,jemalloc改善で性能向上,yacc(1)バグ修正,FreeBSD BIND9サーバ構築他
- 2008年7月18日 Video 4 BSDプロジェクト登場,FreeBSD KDE4テスター募集,Ratproxy on FreeBSD,WordPress 2.6登場,Handbrake更新,FreeBSD - the unknown Giant
- 2008年7月17日 SoC 2008中間評価20名通過,SpreadFreeBSD,DragonFly 5歳,MIPS開発,LastFMrec登場,Seed7登場他