heads-up
- NFSv4 ACLs going on
perforce - Edward Tomasz Napierala氏がcurrent mlにおいて、
同氏がGoogle Summer of Codeの一環として取り組んだ作業の内容や成果物を報告するとともに、 そのレビューや意見提案、 試験実施を求めています。同氏の成果物はPerforceの// depot/ projects/ soc2008/ trasz_ nfs4acl/にあるほか、 パッチがhttp:// people. で公開されています。freebsd. org/~trasz/ 20080827-nfs4acls. diff FreeBSDはいわゆるPOSIX.
1e ACLsと呼ばれるタイプのアクセスコントロールリストを実装しています。これは従来のUNIXパーミッションをベースに拡張したモデルで長い間ノンプロプライエタリなACLタイプとして活用されてきました。しかしこのあたりの規約は標準化が進まなかったため、 NFSv4やWindowsのセキュリティモデルと細かに相互接続性がないという状況が発生しています。この影響でZFSにおいてNFSv4が動作しないという問題も発生しています。 Edward Tomasz Napierala氏がGoogle Summer of Codeで取り組んだのはこれを改善するため、
POSIX. 1e ACLsがサポートされているのと似た方法でNFSv4 ACLsを実装しようというものです。まだ作業途中だとされていますが、 すでにカーネルやlibcに対応が取り組まれているほか (当然currentではなくperforce。currentへの取り込みはまだ先になる)、 従来POSIX. 1e ACLsを前提にしていたコマンド (chmod(1), cp(1), getfacl(1), ls(1), mv(1), setfacl(1), mount(8)) をNFSv4 ACLsに対応させ、 ファイルシステム (cd9660, coda, hpfs, msdosfs, ntfs, nullfs, nwfs, smbfs, tmpfs, udf, unionfs, ext2fs, reiserfs, xfs, zfs) にも変更が追加されはじめています。 同氏の取り組みが最終的にマージされた場合、
ZFSやほかのファイルシステムにおいてNFSv4 ACLsが活用できるようになるとみられます。 - PC-BSD 7.
0 Beta1 iXsystems, PC-BSD Softwareは2008年8月28日
(米国時間)、 PC-BSD最新版へ向けたベータリリースPC-BSD 7. 0 Beta1を公開しました。FreeBSD 7-stableおよびKDE 4. 1をベースに構築されているほか、 NVIDIAドライバの同梱、 Firefox 3、 OpenOffice 2. 4.1、 Opera 9. 51、 K3B 1. 0.4などが同梱されています。 PC-BSD 7.
0ではDVDやUSB、 ネットワーク経由でのインストールが選択できるようになるほか、 インストール時にファイルシステム種類の選択、 ローカライズされたキーボードセットアップ対応、 ULEスケジューラ対応、 ZFS, UFS2, UFS2+Softupdates, UFS2+Journalingファイルシステムサポートといった特徴があります。 - KDE 3.
5.10 The KDE FreeBSD teamは2008年8月29日
(協定世界時)、 KDE 3関連portsをKDE 3. 5.10へアップグレードしました。KDE 3. 5.10はバグ修正と翻訳文書の更新を目的としたマイナーリリースです。また透過処理の改善やテーマ処理の改善、 アプレットにおけるレイアウトやアンチエイリアシングの改善が実施されています。KDE 4系がまだ移行すべき段階にないとみるユーザもおり、 そういった場合にはこの3系の最新版3. 5.10を試してみてください。
links
- gmirror - recovering from a failed HDD
- gmirror - recovering from a failed HDDにおいて、
gmirrorで構築したRAID1が故障したところからディスクを付け換えて復旧するまでの作業がまとめられています。システムログにハードディスクエラーを発見しatacontrol(8)で対象デバイスをの詳細を確認、 gmirror(8)でミラーリング状況を確認してからsysutils/ smartmontoolsでハードディスクの健康状態をチェック、 故障を確認したら換装してgmirror(8)でミラーリングを復旧という流れです。gmirror(8)を活用した事例として有益なものですので、 gmirror(8)を使ったソフトウェアRAIDを実現する場合の参考にしてみてください。既存のシステムをgmirror(8)を使ってRAID1クラスタにする方法がAdding gmirror to an existing installationにまとまっていますので、 合わせて参考にすると便利です。 - Versioning configuration files with Mercurial
分散バージョニングリポジトリMercurialを使って/etc/*の設定ファイルをまるごとリポジトリに追加して管理する方法がVersioning configuration files with Mercurialにおいて紹介されています。複数ホストの設定管理をどうやって実施するかは常に頭の痛い問題ですが、
ひとつのアプローチとしては興味深いものがあります。