heads-up
- HUMMER FS for FreeBSD?
HUMMERファイルシステムをFreeBSDに移植してはどうかという話題がちらほらあがりはじめています。HUMMERファイルシステムはDragonFly BSDプロジェクトの一環としてMatthew Dillon氏によって開発が進められている新しいファイルシステムです。2008年7月21日
(米国時間) に公開されたDragonFly BSD 2. 0でユーザからも簡単に扱えるようになりました。 HUMMERファイルシステムはZFSで実現しているような機能を、
よりシンプルに現実することを目的としており現状ですでに細かいスナップショットの実現、 スナップショットの管理、 fsck不要、 ヒストリカルアクセスのデフォルト有効化、 アンドゥおよびロールバックの実現、 リブロックの実装、 1エクサバイトの最大ストレージ容量への対応といった特徴を実現しています。 FreeBSDでは、
ZFSの移植作業が取り組まれていますが、 別の選択肢としてより移植しやすいとみられるHUMMERファイルシステムの移植はどうだろう、 という話題がメーリングリストにあがっています。これに関してHUMMERファイルシステムの開発者であるMatthew Dillon氏は、 移植は大歓迎だが、 個人的な意見を言わせてもらえれば今はZFSの移植に集中して製品品質を向上させた方がいいのではないか、 という意見を示しています。 UFS2は長い実績を持っていますが、
ストレージサイズが大規模化するにつれfsck(8)に長い時間がかかること、 スナップショットの実行性能とスケーラビリティなどが問題として指摘されています。Softupdatesの導入やアルゴリズムの改善、 データ構造の変更、 バックグラウンドfsck(8)などで改善を繰り替えしていますが、 一から設計された新しいよりダイナミックなファイルシステムをデフォルトとして検討していく時期ではないかという向きもあります。