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- FreeBSD/
SMP idles well on VMware and others current - FreeBSDシステムがVMwareや Parallels、
VirtualBox、 VirtualPCなどの仮想環境下で動作している場合、 HZの数値を1000から10に変更する処理が追加されました。i386/ amd64ではデフォルトのHZ値は1000に設定されていますが、 これは仮想環境下で動作している場合には高いオーバーヘッドを生み出します。 たとえばVMwareのゲストOSとしてFreeBSDが動作している場合、
アイドルしているFreeBSDのSMPカーネルはホストCPU時間に対して150%のホストCPU時間を持っていってしまうとされています (DualコアのMacBook ProをホストOSに採用している場合)。HZの値を10に変更することでこれが10%まで改善されたとされています。 仮想環境下でFreeBSD SMPカーネルを実行している場合のアイドル時負荷の高さが気になっていた場合、
同変更が適用された最新のFreeBSD 8-CURRENTを試してみると良さそうです。 - ieee80211
current - IEEE 802.
11デバイスに対する標準インターフェースieee80211(4)、 ieee80211(9)関連のコードが一気に追加されています。IEEE 802. 11に興味があるデベロッパは同最新版をチェックしてみてください。 - ADB support
current - PowerMac G3やPowerBook、
iBookなどで活用されているADBバスのサポートコードが8-CURRENTへ追加されました。PowerMacにおける外部ADBバスやPowerBook/ iBookなどにおける内部ADBキーボードが活用できるようになります。また同時にMac GPIOサポートも追加されました。
ports
- x11/
nvidia-driver
x11/nvidia-driver-173 高性能グラフィックアクセラレータドライバNVIDIAドライバのportが最新の177.
80へアップグレードされました。NVidiaからリリースされている最新バージョンです。177. 80の主な変更点は次のとおりです。 - 新しいGPUサポートの追加:nForce 780a SLI、
nForce 750a SLI、 Quadro FX 770M、 Quadro NVS 160M、 Quadro NVS 150M - RENDERマスク、
RENDERリピートモード、 RENDERトランスフォームなどのサポートの改善 - 同じソースやディスティネーションに対するRENDERオペレーションの改善:とくにKDE4 Plasmaアプレットのドラッグなどの描画が改善される
- NVIDIA XドライバとOpenGL実装におけるビデオメモリ管理の改善:とくにKDE4 OpenGLコンポジットマネージャの処理が改善される
- DisplayPortディスプレイデバイスサポートの追加
- Compizを使っている場合にTwinViewディスプレイを変更した場合にGPUエラーが発生するバグを修正
- GPUコマンドストリーム割り込みの場合に発生するリカバリパスを大幅に改善
- EDIDが検出されたかった場合に従来では640x480 @ 60Hzのみが使えたが、
これを1024x768 @ 60Hzおよび800x600 @ 60Hzも選択できるように変更 - Acer AL1512モニタのいくつかが持っているおかしなEDIDが検出された場合の問題回避処理を追加
- FreeBSDカーネルの変更
(suserの廃止) に対応し、 priv_ check(CURTHREAD, PRIV_ DRIVER)を使った処理を変更 - GPUクロック周波数を変更するためのNV-CONTROLインターフェースを活用した場合にシステムがハングするバグを修正
今回のアップグレードで性能は向上しますが、
逆に古いグラフィックアクセラレータのいくつかがサポート対象からはずされています。173. xxで動作していたもののこの最新バージョンにアップグレードしたら動作しなくなったという場合には新しく追加されるport (x11/ nvidia-driver-173)を使うようにしてください。 - 新しいGPUサポートの追加:nForce 780a SLI、
- emulators/
linux_ base-f8 Linuxバイナリ互換環境Linux Base Fedora 8のportがアップデートされました。新しいfedora-releaseに追随するもので、
coreutilsなどが若干アップデートされています。