future-eyes
- VImage accelerates Jail
devel - 2008年はVImageがユーザの手に届く年になります。VImageはネットワークスタックの仮想化を実現可能にするもので、
Jailの仮想化をさらに促進します。FreeBSDを高性能ルータとして採用する場合に欠かせない機能であり、 ホスティング用途においても活用の幅を広げる重要な機能です。 ハイパーバイザレベルで仮想化を実現するソリューションは完全な分離を提供するため扱いやすいものですが、
アプリケーションレベルで切り分けを提供したい場合にはリソースを食いすぎる傾向にあります。100人のユーザに対して個別にOSを提供するというのはちょっと考え物です。ハイパーバイザレベルでの仮想化技術と、 Jailによるカーネルレベルでの仮想化を組み合わせることで手間の削減とハードウェアリソースの有効活用が可能です。 - amd64 getting bigger and bigger
FreeBSD/
amd64がビッグプレーヤになりそうです。i386版はよくチューニングされ優れた性能を発揮しますが、 大量のメモリを効果的に活用するためにはAMD64版への移行が欠かせません。メモリの拡張利用を確かなものにするといった延命努力をi368版に費やすよりも、 amd64版の改善に取り組むのが妥当な戦略です。サーバ用途ではAMD64版の採用が増加傾向にあります。 デスクトップではNVIDIAドライバがi386版でしか動作しないことがi386版からAMD64版への移行の妨げになっています。しかし、
Adobe Systemsから64ビット版のFreeBSD Flash10がリリースされればamd64版へ移行するモチベーションになるでしょう。NVIDIAドライバではなくカーネル側で対処し32ビット版のNVIDIAドライバをamd64版で動作させればいいのではないかという提案もあります。 - On MIPS, ARM or PowerPC
devel - 開発が主な取り組みになりますが、
組み込みでの採用事例も増えることになりそうです。2008年の1年間で組み込みプラットフォーム (MIPS, ARM, PowerPC) 向けの開発が躍進しました。開発は活発に継続されており、 対応するボードを増やしつづけています。組み込み向け開発が一気に進んだ背景には高性能アプライアンスでFreeBSDを動作させたいという背景があります。組み込み向けアーキテクチャへの対応は2009年も継続して実施される見通しです。対応するアプライアンスが増えることで活用ノウハウの蓄積が進む年にもなりそうです。 - Products going on
products - FreeBSDをベースにして開発されたプロダクトの採用が進むことになりそうです。中でも次の3つのプロダクトは採用が伸びそうです。
カスタマイズを加えて採用されることの多かったFreeBSDですが、
最近では性能が十分に発揮されていることや既存のプロダクトで十分な機能が提供されていることから、 既存のプロダクトを採用することも増えています。上記3つのプロダクトは中でもよくできており、 2009年も採用が普及しそうです。 - FreeBSD 8 reveal
elease - リリースエンジニアリングチームのKen Smith氏は2008Q2の段階で大枠として次のリリーススケジュールを検討していました。7.
1のリリースが4ヵ月から5ヵ月遅延したことで7系のリリースは順次後ろにずれることになりますが、 8系のリリースは予定どおりに取り組まれる方針です。 - 2008年08月 7.
1 - 2009年02月 7.
2 - 2009年06月 8.
0 - 2009年08月 7.
3 - 2009年12月 8.
1 / 7. 4
FreeBSDのリリースエンジニアリングは遅延する傾向にあるため確かなことはいえませんが、
2009年にはFreeBSD 8. 0が登場するのは硬い線といえるでしょう。 - 2008年08月 7.
- Many cores optimization
devel - 地道に、
地道に継続されているマルチコア対応は2009年も継続して取り組まれます。Giant Lockの削除、 適切な最小限のロックへの変更、 マルチコアで性能を発揮できる仕組みへの変更、 地味ですが確実な取り組みが続けられています。6以降のリリースはどれも.0リリースから安定しています。最新の性能の恩恵を受けるには最新リリース版の採用がお薦めです。
そして本年も、