FreeBSD Daily Topics
2009年3月17日 Tomahawk Desktop OS - FreeBSDベースへ転身,ソフトウェアRAID5機能1,2週間後にcurrentにマージ
heads-up
- RAID5 getting comming in to HEAD
current - Ulf Lilleengen氏がcurrent mlにおいて最新のprojects/
gvinum成果物を1, 2週間の間に8-currentにマージするという旨を伝えています。projects/ gvinumでは従来のvinumで欠落していたいくつもの機能が実装されている他, ストレージの結合, ミラーリング, ストライプ, RAID5などの機能がサポートされています。不具合の発見と修正, 実試験など本番環境に適用できるのはだいぶ先の話になると見られますが注目される取り組みです。 ソフトウェアRAID5の実現は今のところFreeBSDソースツリーには取り込まれていません。projects/
gvinumが取り込まれると, FreeBSDデフォルトでソフトウェアRAID5が実現できることになります。実行速度という面でRAID5を採用するシーンがどれほどあるかは不透明ですが, 興味深い取り組みではあります。またprojects/ gvinumのRAID5を検討する場合には, ZFSのRAIDZも検討対象に追加してみると良さそうです。
links
- Tomahawk Desktop
FreeBSDをベースにしたデスクトップOSとしてはPC-BSDが代表的な存在です。GUIインストーラやベースシステムとの依存関係を極力排除したパッケージングシステムPBIなど魅力的な機能が多く,
すでに高い完成度を実現しています。FreeSBIEやDesktopBSDなどもありますが, PC-BSDが登場したことで実質的にこれらプロジェクトは開発を停止させています。 こうした状況の中,
もしかしたらFreeBSDデスクトップOSに新しい仲間が加わるかもしれません。Tomahawk Computersが開発している 『Tomahawk Desktop』 がLinuxベースからFreeBSDベースへ切り替わりました。移行の理由としてとくにライセンスの問題が指摘されています。 執筆現在ではダウンロードできませんが,
ZFSなど最新のFreeBSDの機能を活用したデスクトップOSが公開されるようです。2010年にはさらに次のバージョンとなるTomahawk Desktop 3. 0が公開されると紹介されています。
バックナンバー
FreeBSD Daily Topics
- 2009年3月30日 4/2のjus勉強会でPorts Collection発表,FreeBSDにRAID5登場 - 最新版Gvinumマージ,DELL BMC/IPMI機能をLinuxツールから操作可能に他
- 2009年3月27日 eAcceleratorでPHP高速化,Hammer FSをLinuxへ移植,NVIDIA OpenGL 3.0/3.1 for FreeBSD,KDEリポジトリPC-BSDへ移動
- 2009年3月25日 カーネルパニックを実現する脆弱性と,Jailブレイクやセキュリティ機能バイパスにつながる脆弱性
- 2009年3月24日 Amarok2ビルド方法とトラブルシューティング
- 2009年3月19日 FreeBSD 7.2-RELEASEのスケジュール公開 5月4日にリリース予定,FreeBSD 8.0-RELEASEは8月以降にずれ込む見通し
- 2009年3月17日 Tomahawk Desktop OS - FreeBSDベースへ転身,ソフトウェアRAID5機能1,2週間後にcurrentにマージ
- 2009年3月16日 ≪Tips≫linux_base-f8をインストールして使う方法(日本語ロケール設定,日本標準時設定あり)≪注目≫AsiaBSDCon2009開催報告・勉強会告知
- 2009年3月12日 IGMPv3/SSM機能登場,マルチパスフェールオーバクラスタノード向け新しいiSCSI target istgt登場,ATI Radeon R600/R700対応コードカーネルにマージ(2D描画高速化),Amarok 2登場,Monkeysphere登場
- 2009年3月11日 木曜と金曜はAsiaBSDCon2009チュートリアル 当日参加も,FreeBSD Diskスケジュール機能更新 広く試験募集,MythTVアップグレード方法他
- 2009年3月10日 QEMU 0.10.0登場,KDE 4.2.1登場,Samba 3.3登場,Firefox/Opera/PHPセキュリティ対応,YouTube BSDチャンネル追加他