heads-up
- SCSI and ATA going to under the CAM
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current - FreeBSD開発者であるAlexander Motin氏がcurrent mlにおいて
「WIP: ATA to CAM integration」 のタイトルのもと、 興味深い取り組みを報告しています。ATAをCAMのもとに統合し、 SCSIもATAも同じように扱えるようにし、 さらに現在のATAサブシステムに存在する問題の解決や最新の機能の活用などを実現しようというものです。この取り組みはすでにScott Long氏が進めており、 このプロジェクトにAlexander Motin氏も参加する流れになります。 Alexander Motin氏の説明によると、
FreeBSD ATA実装にはAPIが曖昧であるとかデバイス検出やエラーリカバリに関していくつもの問題があるといったように根深い問題を抱えていること、 すでにこのインフラストラクチャが実装されてから長い時間が経過しているため、 最近のデバイスやコントローラで一般的にサポートされているコマンドクエリがサポートされていないこと、 これらを修正するには多大な変更が必要になること、 などが挙げられています。 FreeSBDにはすでにatapicam(4)のようにATAPIデバイスに対してSCSIデバイスとして振る舞えるようにする機能を提供していますが、
Alexander Motin氏/Scott Long氏の進めている取り組みはこれとは異なり、 CAMを拡張してSCSIとATAの双方におけるネイティブインターフェースにしようというものです。次の手順で開発を進めるという説明があります。 - CAM抽象コードからSCSIコマンドセットとSCSIバス管理コードを分離。抽象トランスポートAPIを策定
(Scott Long氏によってすでにほとんど作業は完了) - ATAコマンドセットデバイスドライバの開発、
ATAバス管理コードの開発、 ATAホストコントローラデバイスの開発 (Alexander Motin氏が開発中) - newbusを使うようにCAMを更新
(現在計画段階にある) - 残っているATAコントローラデバイスを移植
開発段階のコードはPerforceリポジトリにscottl-camlockプロジェクトブランチとして用意されています。開発の初期段階にありながら、
すでにAlexander Motin氏のもとではいくつかの動作が確認できているとされています。 - CAM抽象コードからSCSIコマンドセットとSCSIバス管理コードを分離。抽象トランスポートAPIを策定
- MAC enabled on HEAD
FreeBSD開発者であるRobert Watson氏がcurrent mlにおいて、
MAC機能がデフォルトで有効になったことを伝えています。これで"options MAC"を加えてカーネルを再構築する必要なく、 MACの機能が使えるようになります。MAC機能がデフォルトで有効になったことによるシステムの振る舞いに変更はなく、 また、 パフォーマンスへの影響も無視できるものだと説明があります。
src
- BSD Licensed bc(1) and dc(1)
current - BSDライセンスバージョンのgrep(1)の開発に取り組んでいるGabor Kovesdan氏がcurrent mlにおいて、
OpenBSDがBSDライセンスバージョンのbc(1)およびdc(1)コマンドを持っていることにふれ、 先にこちらを移植したいという旨を報告しています。grep(1)は互換性の実現からまだ作業が必要だが、 bc(1)/dc(1)の方がそうした互換性への制約が厳しくないため、 先に作業できそうだというわけです。特に反対がなければ、 とりあえずレビュー向けのパッチを公開するとしています。 - Intel 128 Processor
current - FreeBSD開発者のひとりであるJulian Elischer氏がcurrent-mlにおいて
「oh-oh .. 128 processors..」 のタイトルのもと、 Intelが来年にもHTT込みで128プロセッサに見えるCPUの出荷を計画していることに触れ、 "time for us to think about this seriously."と、 そろそろこのレベルのコアについても真剣に考えるタイミングだなといった意見をあげています。 - Opera 10 Beta 1
Operaの次期主力PCブラウザOpera 10の初のベータ版が公開されました。Download Opera browser FreeBSD i386およびFreeBSD AMD64でそれぞれi386版とamd64版をダウンロードできます。
- KDE 4.
2.4 Ports CollectionのKDE4がKDE 4.
2.4対応へアップグレードされました。KDE 4. 2.4は目的としたリリースバージョンです。
links
- Applications vulnerability tracking
Make vulnerability auditing easy with portaudit on FreeBSDにおいて、
portauditを使ったサードパーティアプリケーションのセキュリティ脆弱性トラッキング方法が紹介されています。