heads-up
- FreeBSD 8.
0-BETA3 release - Ken Smith氏が2009年8月25日、
次期メジャーリリースへ向けた最新ベータ版となるFreeBSD 8. 0-BETA3を発表しました。8. 0で取り込まれる新機能はBETA3の段階でフィックスとなり、 以後はバグ修正のみが実施されます。RC1およびRC2までリリースし、 2009年9月第4週ごろの正式リリースへ向けて作業が進められます。 機能がフィックスしたため、
BETA3は8. 0-RELEASEを検討するためのテストベッドとして利用できます。その場合、 2つの点に注意してください。まず2009年7月19日の時点で共有ライブラリバージョンが更新されました。このため、 それ以前のブランチからアップグレードした場合には、 基本的にインストールされているすべてのアプリケーションを再構築する必要があります。またバイナリのみが提供されているアプリケーションは動作しなくなるものがあります (Diablo JDK16、 Operaなど)。その場合は7互換ライブラリ(misc/ compat7x)をインストールしてください。 もう1つはパフォーマンスについてです。BETA3ではまだWITNESSなどのデバッグ機能が有効になっています。このため、
BETA3でパフォーマンス試験をおこなった場合、 8. 0-RELEASEよりも遅い結果がでる可能性があります。RC1ではデバッグ機能が無効になりますので、 パフォーマンス試験をおこなう場合にはRC1を使うか、 WITNESS関連オプションとINVARIANTS関連オプションを無効にしてカーネルを再構築するとともに、 「ln -s aj /etc/ malloc. conf」 のようにファイルを作成してmalloc(9)のデバッグ機能を無効にしてから実施してみてください。なおバグ修正が実施されるため、 BETA3で問題があった場合には報告するとともに、 RC1やRC2でもチェックしてみてください。 対応するアーキテクチャは次のとおりです。CDROM/
DVDイメージが提供されているほか、 i386とamd64にはメモリスティックからインストールするためのイメージも提供されています。なおBETA3にはまだパッケージはほとんど含められていません。 - ftp://
ftp. freebsd. org/ pub/ FreeBSD/ releases/ amd64/ ISO-IMAGES/ 8. 0/ - ftp://
ftp. freebsd. org/ pub/ FreeBSD/ releases/ i386/ ISO-IMAGES/ 8. 0/ - ftp://
ftp. freebsd. org/ pub/ FreeBSD/ releases/ ia64/ ISO-IMAGES/ 8. 0/ - ftp://
ftp. freebsd. org/ pub/ FreeBSD/ releases/ pc98/ ISO-IMAGES/ 8. 0/ - ftp://
ftp. freebsd. org/ pub/ FreeBSD/ releases/ powerpc/ ISO-IMAGES/ 8. 0/ - ftp://
ftp. freebsd. org/ pub/ FreeBSD/ releases/ sparc64/ ISO-IMAGES/ 8. 0/
amd64およびi386を使っており、
7. 0-RELEASE, 7. 1-RELEASE, 7. 2-RELEASE, 8. 0-BETA1, 8. 0-BETA2のどれかを使っている場合にはFreeBSD Updateを使ってのバイナリアップデートも可能です。まず、 次のようにカーネルのアップデート作業をおこないます。途中、 設定ファイルをアップグレードするかどうか尋ねられますので、 適宜質問に答えていきます。 システムを再起動したら、
今後は次のようにしてユーザランドのインストールを実施します。ユーザランドコンポーネントのインストールを実施したら、 インストールされているすべてのアプリケーションの再構築を実施します。portupgrade(8)やportmaster(8)でアップグレードしてもいいですし、 一旦すべて削除してから再度ビルドしてもいいでしょう。バイナリで提供されているアプリケーションは動作しなくなりますので、 misc/ compat7xをインストールしてください。 アプリケーションを全部構築し直したら、
次のようにして不要なライブラリを削除してから、 システムを再起動します。これでアップグレード完了です。 - ftp://
- FreeBSD 9-CURRENT
FreeBSDの最新開発ブランチが9-CURRENTへと変更されました。8は今後安定版ブランチの扱いになります。
- compat7x released
ports - Ports CollectionにFreeBSD 7系との互換環境を実現するためのライブラリ集compat7x
(misc/ compat7x) が追加されました。FreeBSD 9および8でバイナリアプリケーション (Diablo JDK16、 Operaなど) を実行する場合、 compat7xやcompat6xなどをインストールしておく必要があります。互換ライブラリは/usr/ local/ lib/ compat/や/usr/ local/ lib32/ compat/にインストールされます。