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2010年5月27日クォータ機能64ビット版登場 - 2TBオーバーのサイズを設定可能

heads-up

Quota 64bit

current - 9-CURRENTに64ビットに対応したクォータ機能が追加されました。クォータはユーザに対して使用できるファイルシステムサイズに制限を設定するといった機能です。サーバを利用するユーザの使うことができるディスク容量に上限を設けたり、Jailとともに使って使用されるディスク容量に上限を設けるといった用途で利用されます。もちろん、それ以外の活用も可能です。これまで提供されていた32ビットのクォータ機能では扱えるサイズ上限が2TBでしたが、64ビット版を使えばより大きなサイズを指定できるようになります。

デフォルトのカーネルはクォータの機能が有効になっていません。クォータの機能を有効にするにはカーネル設定ファイルに「options QUOTA」を追加してカーネルを再構築する必要があります。すでに32ビット版のクォータを使っている場合、そのまま32ビットモードで使い続けることもできますし、⁠quotacheck -c 64」のようにquotacheck(8)コマンドを実行して64ビットモードへ変換することもできます。逆に「quotacheck -c 32」のように実行すれば64ビットモードから32ビットモードへ変換することもできると説明されています。

なお、これまでquotactl(2)を使ってファイルシステムクォータ機能を利用するプログラムを作成していた場合、今後はquotafile(3)インターフェースを使って実装するように強く推奨されています。ただし、quotactl(2)を使う従来のアプリケーションもそのまま利用し続けることはできるとのことです。

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