2010Q3 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。
- Userland DTrace
2010年の夏季、
FreeBSD FoundationのサポートのもとでRui Paulo氏がユーザランドDTraceの開発を実施しました。FreeBSDはこれまでDTraceをサポートしていましたが、 ユーザランドでの動作はサポートしていませんでした。 今回、
Rui Paulo氏によって開発が取り組まれたことで、 Solarisで提供されているのと同様にユーザランドでもDTraceの機能が利用できるようになりました。 今のところpidプロバイダとusdtプローブが提供されています。Ports Collectionからインストールできるアプリケーションとしてはmysql-serverとpostgresql-serverのportにDTraceサポートが追加されています。ユーザランドDTraceを活用すると、
これまでよりも詳しく、 自分の必要とする情報を選別して収集することが可能になり、 バグ解析やボトルネック解析、 パフォーマンス改善といった取り組みのためのデータを収集しやすくなります。