2011Q1 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。
- DIstributed Firewall and Flow-shaper Using Statistical Evidence
(DIFFUSE) DIFFUSEの開発状況が報告されています。DIFFUSEはFreeBSDのデフォルトのファイアウォール機能であるIPFWに統計情報に基づくパケット分類機能を追加するシステムです。この機能を利用すると、
現在のIPFWでは指定できないようなフィルタリングルールの指定ができるようになります (たとえば対象となるアプリケーションを指定して、 そのアプリケーションが利用するパケットデータに対してフィルタリングルールを適用するなど)。 DIFFUSEにはフロー情報を他のIPFWインスタンスに送信する機能も提供しており、
分散環境でも利用できるという特徴があります。たとえばひとつのホストでトラフィックを監視し、 そのデータを使って別のホストでフィルタリングを実施する、 といったことが可能です。今のところDIFFUSEはFreeBSD CURRENTに対するパッチセットという形で配布されています。