FreeBSD Daily Topics

2011年7月27日NFSv4クライアントセットアップ方法 - /etc/rc.conf

FreeBSD 9-CURRENTにはNFSv4のコードがマージされています。FreeBSD 9.0を使ってNFSv4ストレージシステムの構築が可能です。これから何回かに分けて、NFSv4サーバおよびクライアントをセットアップする方法を紹介します。

src

How to setup the NFSv4 client - /etc/rc.conf

current - NFSv4クライアントとして機能するために必要になるサービスを/etc/rc.confに書き込みます。必要になるサービスをすべて書きだすと次のようになります。NFSv3の時に指定していたサービスに加え、動作させるサービスが増えていることに注意してください。

/etc/rc.confに書きこむNFSv4クライアントとして動作するのに必要になるサービス
# nfs client
rpcbind_enable="YES"
nfsuserd_enable="YES"
nfsuserd_flags="-domain ongs.co.jp"
nfsclient_enable="YES"
rpc_statd_enable="YES"
rpc_lockd_enable="YES"
nfscbd_enable="YES"

NFSv4クライアントサービスを提供するために追加された項目は次のとおりです。

NFSv4向けに新しく追加された項目
# nfs client
nfsuserd_enable="YES"
nfsuserd_flags="-domain ongs.co.jp"
nfscbd_enable="YES"

NFSv4ではユーザとグループの対応にユーザIDとグループIDの一致という必要がなくなります。代わりに、このnfsused(8)というデーモンがユーザとグループの対応付けを実施します。nfsuserdのオプションとして「-domain example.co.jp」を指定します。指定するドメインはNFSv4サーバで指定したものと同じにします。

nfscbd(8)もNFSv4向けの導入された新しいサービスです。NFSv4から送られてくるコールバックリクエストをさばく処理を担当します。これはクライアント側でのみ動作します。このデーモンが動作していないとNFSv4のファイルデリゲーションは機能しません。

クライアントではnfsd(8)やmountd(8)など、サーバで動作させるサービスは起動しません。サーバとクライアントで動作させるサービスが違うことに注意してください。

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