eurobsdcon
- GPL-free BSD toolchains - from vendor view
FreeBSDの代表的な採用シーンはWebサーバですが、
最近では情報系アプライアンス・ 高性能アプライアンス、 家電製品、 データセンター、 組込み機器など、 さまざまな場所で採用が進んでいます。説明書をよく見てみると、 FreeBSDライセンスが掲載されている、 ということもあります。 FreeBSDが採用されるようなシーンでは、
大手を振って 「このプロダクト・ このサービスはFreeBSDを採用しています」 と喧伝されることが少ないので日常的な実感がわきにくいところなのですが、 ネットワーク機能が必要になる場合には採用しやすい候補です。 ベンダにとっての最大の特徴はやはりBSDライセンスを採用している点にあります。2条項のBSDライセンス
(最近ではこのライセンスを指して 「FreeBSDライセンス」 と表記することが増えているように思います) はなにかと扱いやすいためです。FreeBSDをデータセンターで利用したり、 デバイスに組み込んで利用したいベンダにとって、 すべてのツールチェーンがBSDライセンスのもとで提供されることはとても重要になってきます。 たとえば処理の高速化を図る目的で、
オンデマンドでCのソースコードを生成してビルドし、 メモリに読み込んで処理をさせたいとします。こうしたケースではツールチェーンも含めてデバイスに組み込む必要があるわけですが、 すべてBSDライセンスの元で提供されている方が安心できるというわけです。 FreeBSDではベンダとの情報交換などを実施するためにベンダサミットを開催しています。直近では2011年11月の3日と4日にカリフォルニアで
「FreeBSD Vendor Summit, November, 2011」 の開催が予定されています。