FreeBSD Daily Topics

2011年11月7日次期パッケージメカニズム「パッケージセット」「ウィークリーリリース」

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Next generation package mechanism - Package Set and weekly release

ひとつ前の回で説明した「Pacakges」の抱える問題を解決すべく、Ports committersが考案を進めている新しい取り組みが「Pacakge Set」「Weekly Release」です。新しく「パッケージセット」と呼ばれる概念を定義し、これを一週間おきにリリースしていこう、というものです。

パッケージセットはパッケージの集合となります。つまり、Ports Collectionから一週間おきにパッケージをリリースしていく、という取り組みとなります。ひとつ前のパッケージセットとひとつあとのパッケージセットの間ではアップグレードできるようにします。こうした仕組みを採用することで、Ports Collectionの利点を残しつつ、バイナリパッケージ管理の問題も解消しようというわけです。

この短周期リリースには次の効果も期待されます。

  • 1週間という短周期での繰り返しのビルドは、Ports committerに対してQAを向上させるきっかけにもなる。
  • 従来よりも3rdパーティ製アプリのセキュリティ対応が迅速になる。

これまでリリースに対して提供された「Packges」は、あるタイミングでの「パッケージセット」のひとつということになります。サポート期限は従来どおりです。なお、週1でリリースされるパッケージセットの提供期間は3ヵ月が想定されています。常に最新のアプリへアップグレードしていく仕組みになります。

パッケージセットとウィークリーリリースを実現するには、こうした短時間にパッケージを全サーバに配布できるのかっといったインフラ面での懸念、ビルドクラスタで対応できるのかという、こちらもインフラ面での懸念、また、Ports committersがこうした頻度のリリースに対応していくことができるのかといった人的リソースの問題などもあります。

最終的にどういったものが、どの時点で、どの程度実現できるのかは今後の取り組み如何ということになりますが、バイナリパッケージの利便性を向上させようという取り組みが進められていることは覚えておいて良いと思います。

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