FreeBSD 10-CURRENTにおいてDTraceの機能がデフォルトで有効化されました。これまでライセンスへの懸念からデフォルトでは無効化されていたDTraceですが、10-CURRENTではデフォルトで無効化されていたDTraceがデフォルトで利用可能になりました。
10-CURRENTでは、システムを起動したあとは次のようにカーネルDTraceのフックが入っていることを確認できます。
DTraceのカーネルモジュールを読み込むことで、DTraceの機能を利用することができます。
システム起動時に自動的にDTraceカーネルモジュールを読み込ませたい場合には、/boot/loader.confファイルに次の設定を追加しておきます。
10-CURRENTよりも前のバージョンでは今のところ明示的にオプションを指定してカーネルをビルドする必要があります。amd64版とi386番でカーネルオプションが違うほか、ビルドの指定オプションが異なります。
amd64版では次のカーネルオプションが必要になります。
i386版では次のカーネルオプションです。
9.0またはこれ以降のバージョンの場合には、次の設定もカーネルオプションとして追加します。
9.0以降のバージョンではビルドは次のように実施します。
9.0よりも前のバージョンを使っている場合、次のようにWITH_CTFオプションを指定する必要があります。
DTraceはカーネル開発やアプリケーション分析において有益な機能です。