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2012年7月12日Dru Lavigne氏インタビューその4、FreeBSD 10.0で登場予定の新機能

interview

Dru Lavigne Interview 4

Unixmenにて、Dru Lavigne氏に実施したインタビューの模様が掲載されました。Dru Lavigne氏はiXsystemsでPC-BSD関連の業務についている他、FreeBSD Foundationのボードメンバーを務め、さらにBSD認定試験を実施しているBSD Certification Groupのボード代表も務めています。

Dru Lavigne氏はインタビューの中で、FreeBSD 10.0での導入が予定される機能について紹介しています。現在10-CURRENTで開発が進められている機能で、とくに注目されるものがまとまっています。

  • BHyVe:BSDライセンスで開発が進められているハイパーバイザ。軽量で高速。準仮想化をサポート
  • Virtio:BSDライセンスで開発されたVirtioカーネルドライバ。ディスクIO、ネットワークIO、PCI、メモリバルーンに対応
  • 可変シンボリックリンク(Variable symlink⁠⁠:コンテキストによってリンク先を変更するシンボリックシンク。プロセス単位、Jail単位、システムワイドなどの条件でリンク対象を変更
  • Netmap:カーネルにおけるパケット処理をバイパスして直接ハードウェアに対してパケットIOを実施する低レイテンシ高PPSレートパケット通信機能
  • LLVM:Clangのデフォルトコンパイラ化
  • ZFSd:ZFSフォールトモニタリングおよび管理デーモン
  • RADclock : NTPに変わるクロックデーモン

Portsマネージメントチームが進めているpkg-ngパッケージセットに関する話題も紹介されています。最終的に1週間といった単位で全パッケージを提供し、ビルド不要のアプリケーションアップグレードを可能にするものです。現行のインフラでは配布が追いつかないと想定されることから、CDNの活用も検討されています。ビルドに使うツールもLLVM Clangのデフォルト化に合わせてClangへ移行することになります。

これまで4回にわたってUnixmen.com、Dru Lavigne Talks About FreeBSDから、興味深い内容をかいつまんで紹介しました。このインタビューはFreeBSDプロジェクト、FreeBSDベンダ、FreeBSD 9.1/10.0やセキュリティ、注目の機能などがバランスよくまとまった素晴らしい資料です。

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