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2012年8月17日Hyper-V FreeBSDドライバ、公開開始

virtualization

Hyper-V FreeBSD drivers

Microsoft、NetApp、CitrixからHyper-Vでの動作をサポートするFreeBSD向けドライバの公開が開始されました。このドライバを使うことでVMBusなどの機能が利用できるようになり、ネットワーク通信の性能とストレージアクセスの性能が向上するほか、シャットダウンの連動や時刻の同期などの機能が実現します。

現在のところ、次のバージョンがサポート対象とされています。

  • Windows Server 2008R2 Hyper-V
  • FreeBSD 8.2

今後はFreeBSD 9.0およびWindows Server 2012もサポートしていくと言及されています。いずれはFreeBSDソースツリーにマージされ、デフォルトの状態でHyper-Vに対応するようになると見られます。

ドライバのソースコードの取得、ドライバのビルドおよびインストール方法、仮想環境のセットアップ方法などはFreebsdonhyper-v.github.comに情報がまとまっています。手順通りに作業すればドライバの有効になったFreeBSDをHyper-V上で動作させることができます。

Hyper-VのサポートOSとしてFreeBSDを追加することはMicrosoftにとって有益です。FreeBSDのサポートはこれまで要望が多かったもののひとつだと、BSDCan2012などで説明がありました。NetAppは自社のアプライアンスでFreeBSDを採用するなど、高いFreeBSD技術を持ち合わせています。Hyper-VのサポートOSとしてFreeBSDを追加することはNetAppとしても意味があります。

FreeBSDをHyper-VのサポートOSに加えるという発表は、2012年5月11日にBSDCan 2012で発表がありました。もともと2011年11月にカリフォルニアで実施されたFreeBSDベンダサミットでMicrosoftからサポートする旨が伝えられていました。ほぼスケジュール通りに開発が進んでいることになります。

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