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- Clang as default compiler November 4th
FreeBSDのデフォルトコンパイラをLLVM Clangへ切り替える日程として、
11月4日に切り替えを実施し、 FreeBSD 10. 0-RELEASEからはClangをデフォルトにしたいという提案がメーリングリストに投函されました。提案通りに作業が進んだ場合、 システムがデフォルトで持つcc、 cpp、 c++はLLVMのプロダクトに置き換わることになります。 FreeBSDプロジェクトはGPLv3のソフトウェアをベースシステムに取り込まないという方針を取っています。このため、
GPLv3に移行したあとのGCCはベースシステムに取り込んでおらず、 FreeBSDのデフォルトコンパイラはGCC 4. 2.1と古いままです。ビルドツールもこのバージョンに合わせて古いままです。 デフォルトのビルドシステムをLLVM Clangに変更することで、
最新のツールをベースに取り込むとともに、 システムビルドにかかる時間を短縮するといった利点が得られるものと見られます。 ただし、
賛成する意見だけではなく、 まだ時期尚早であるという意見もでています。ClangでビルドできるPorts Collectionに登録されているソフトウェアは全体の約80%で、 ほかの20%には修正や変更が必要とされています。また、 ビルド可能なソフトウェアに関してもちゃんと動作しているのか検証する必要があり、 それら作業が終わるまで移行しないほうが良い、 という意見です。 デフォルトコンパイラを切り替えることで検証の必要性をあげ、
Ports CollectionのClang対応を進める原動力としたいという意見と、 デフォルトを変えるにはより対応が進んだ状況まで先に進めるべきという意見があります。最終的にどうなるかはまだ不透明です。EuroBSDCon 2012において最終的な議論が交わされることになるのではないかとみられます。