2012年11月5日にFreeBSD 10-CURRENTのデフォルトコンパイラをGCCからLLVM Clangへ変更するという当初のアナウンス通り、10-CURRENTのデフォルトコンパイラがLLVM Clangへ変更されました。amd64とi386のコンパイラが次のようにcc(1)、c++(1)、cpp(1)はclang(1)が実体へと置き換わっています。
カーネルおよびユーザランドのビルドに使われるコンパイラがclang(1)へ変更されるほか、Ports Collectionのビルドにも次のようにclang(1)が使われるようになります。
clang(1)をデフォルトのコンパイラとして使用したくない場合には、次の設定を/etc/make.confや/etc/src.confに適宜追加します。make.confはPorts Collectionおよびカーネル/ユーザランドにおけるビルドに、src.confはカーネル/ユーザランドのビルド時に読み込まれます。
amd64およびi386以外のコンパイラについては当面GCCがデフォルトとして使われます。切り替わったばかりで、clang(1)が原因と見られるエラーの発生などが報告されています。clang(1)ではビルドできないソフトウェアがPorts Collectionにあるなど、運用で利用する段階ではなく、開発者が利用する段階にあります。
Ports Collectionではclang(1)でビルドできないソフトウェア向けにGCCでビルドするように切り替えるオプションを提供するなど回避策の提供をはじめています。