FreeBSD Daily Topics
2013年8月12日 開発進むIllumosベースのOpenIndiana,FreeBSD ZFSの関係に注目
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- OpenIndiana ongoing
OpenIndianaの開発が進んでいます。OpenIndianaは実質的にOpenSolarisの後継と位置づけられるディストリビューションで,
FreeBSD ZFSにとって重要な存在です。最近リリースされたPrestableのリリースは2013年8月9日に公開されたOpenIndiana oi_ 151a_ です。prestable8 OpenIndianaは現在,
Illumosベースのディストリビューションとしてリリースへ到達するための開発を進めています。まだIllumosベースのOpenIndianaの正式版は公開されていませんが, 感触として正式リリースへ向けた取り組みがかなりいい段階まで来たように思います。 OpenIndiana/
IllumosはFreeBSDのZFSにとって重要な存在です。OracleがOpenSolarisプロジェクトを実質的に終了させて以降, FreeBSDプロジェクトはZFSの扱いを検討してきました。現在ではIllumosの提供するZFSを取り込んでいく方針になっています。この点でOpenIndianaの取り組みはFreeBSDにとっても重要といえます。 ZFSを独自開発していった場合,
ZFSプールに互換性がなくなるという問題があります。そうなるとFreeBSDのZFSプールはFreeBSDでしか扱えないといったことになります。大本の開発コードをマージする方針を続けた場合, たとえばOpenIndiana/ IllumosのZFSプールをFreeBSDのZFSプールとしてインポートできますし, その逆もできることになります。 OpenIndiana/
Illumosの開発はFreeBSD ZFSの発展にとって重要な存在です。ZFSはFreeBSDを特徴付ける重要な機能になっており, 今後はOpenIndianaの動向も含めて活動が注目されます。
バックナンバー
FreeBSD Daily Topics
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