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2013年8月20日FreeBSD 10.0-RELEASEは2013年内登場へ

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FreeBSD 10.0-RELEASE on 2013

来月にはFreeBSD 9.2-RELEASEが公開される見通しですが、さらに先となるFreeBSD 10.0-RELEASEのスケジュールが見えてきました。新機能の開発は今月いっぱいまでで締めくくり、年内でのリリースを目指して作業が進み始めています。ただし、まだ調整段階にあり、個別の開発案件との調整次第ではさらに伸びる可能性もあります。

FreeBSD 10-CURRENTは現在開発段階にあります。先進的な機能を積極的に実装した魅力的なオペレーティングシステムです。安定性を重視する場合はしばらくの間はFreeBSD 9.2-RELEASEを使ったほうがよいと言えますが、FreeBSD 10.0-RELEASEで利用できるようになる新機能が必要な場合には、9月以降あたりからFreeBSD 10-CURRENTの試験利用を開始してもよいタイミングではないかと思います。

FreeBSD 10.0-RELEASEではLLVM Clangがデフォルトのコンパイラになるほか、仮想化技術BHyVeの導入、ZFS TRIMに対応、ZFS LZ4圧縮導入、ZFS L2ARC圧縮導入、UFSを動的に拡張する機能の実現、ライブマイグレーションを実現するVPSの導入、pfのマルチプロセッサ/マルチコア対応、可変シンボリックの実現、Windows NTFSの連携を目的としたFuseのベースシステムへのマージ、ARMのサポート向上、Raspberry Piのサポート、10GbE NICに関する性能向上、アンマップVMIOバッファの導入、Capsicumを適用したベースツールなど数々の新機能が追加されています。

通例、メジャーアップグレード時のリリースは遅延する傾向にありますが、FreeBSD Foundationはリリースエンジニアリング向けに担当者をフルタイムで雇用するなど改善へ向けた取り組みも実施しています。今後のリリースエンジニアリングが注目されます。

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