FreeBSD Daily Topics

2014年4月8日pfSense 2.1.1登場、セキュリティ脆弱性対応とドライバアップデート

release

2.1.1-RELEASE now available

pfSenseプロジェクトから「pfSense」の最新版となるpfSense 2.1.1-RELEASEが公開されました。これは主にセキュリティ脆弱性対策を目的としたリリースで、次のセキュリティ脆弱性への対応が取り込まれています。

  • FreeBSD-SA-14:01.bsnmpd / CVE-2014-1452
  • FreeBSD-SA-14:02.ntpd / CVE-2013-5211
  • FreeBSD-SA-14:02.ntpd / CVE-2013-5211、CVE-2013-6449、CVE-2013-6450

そのほかNICドライバのアップデートや新しいNICドライバの追加、Intel 10GbE NICのパフォーマンス向上が実現されたという説明があります。

pfSenseはFreeBSDベースで開発されたルーティング/ファイアウォールソリューションです。ルーティングの設定やファイアウォールの設定をWebインターフェースから扱うことができ、ALIXなどの小型デバイス上で安定したシステムとして構築できます。使われる用途はSOHOや家庭での利用からデータセンターにおける大規模ネットワークシステムの構築まで幅広く使われています。

pfSenseはFreeBSD 8系をベースに採用しています。pfSenseで活用されている技術(pf、ネットワークスタック)はFreeBSD 10でパフォーマンスが大きく向上し、マルチコアに対してスケールするようになりました。FreeBSD 10以降のバージョンをベースとしたpfSenseが公開された場合、高い性能が必要とされるシーンでの活用が期待できます。

告知

FreeBSD勉強会 IN 京都 Vol.1

2014年4月11日(金)に京都、アックスさまの会議室においてFreeBSD勉強会 IN 京都 Vol.1 ~新世代のFreeBSDについて知ろう~を開催します。参加申し込みはこちらから。会場のサイズに限りがありますので、参加申し込みはお早めにお願いいたします。

先日、次世代メジャーアップグレードバージョン「FreeBSD 10.0-RELEASE」が登場しました。10.0-RELEASEではいくつ大きな変更があるほか、これまで望まれてきたさまざまな機能が追加されています。10で導入される新機能や大きな変更点などを取り上げ、新しい機能をどのように扱ったらよいのか、変更に関してどのように対処すればよいのかを詳しく解説します。Linuxを扱っている方にもぜひご参加いただきたい発表会です。

  • 次世代パッケージ管理システムpkg(8)
  • 次世代ハイパーバイザ/仮想環境基盤 BHyVe
  • BINDをベースシステムから廃止/UnboundとLDNSの導入と活用方法
  • GCCをベースシステムから廃止/LLVM Clangの導入
  • Amazon EC2デフォルト対応/Microsoft Hyper-Vデフォルト対応
  • ZFS機能強化(LZ4とその効果、L2ARC圧縮による性能向上、NOP Write最適化、SSD対応、今後の開発方針など)
  • オンラインでファイルシステムを拡張できるUFS growfs(8)
  • 新しいカーネルレベルiSCSIターゲット/イニシエータ
  • ファイアウォールpf(4)マルチコア対応
  • ファイアウォールipfw(8)機能強化マルチコア/メニーコアで性能向上 Unmapped VMIOバッファ
  • 高速ネットワーク通信機能NetMap
開催日時2014年4月11日(金)19:00~21:30(18:30開場)
場所京都市中京区烏丸通二条上ル蒔絵屋町280番地 インターワンプレイス京都8F 株式会社アックス京都本社
地下鉄烏丸線「丸太町駅」7番出口より南へ徒歩3分
参加申込http://atnd.org/events/49215

発表のあとはその場で簡単な懇親会を開きます。軽いつまみとアルコール類は用意しますが、お好きなお酒の持ち込みも大歓迎です。

第28回 FreeBSD勉強会

2014年4月18日(金)に東京、KDDIウェブコミュニケーションズさまの会議室において第28回 FreeBSD勉強会 ~数千台のFreeBSD Jailホストを管理する技術、実務実践からのテクニック~を開催します。参加申し込みはこちらから。会場のサイズに限りがありますので、参加申し込みはお早めにお願いいたします。

講師として株式会社デジタルファームの取締役最高技術責任者である浅川倫之氏にご登壇いただき、これまで実務で培ってきた1,000台といった規模のFreeBSD Jailホストを管理する方法についてご教授いただきます。

FreeBSD Jailは費用対効果の高い機能のひとつですが、システム構築から運用までそれなりのスキルやテクニックが必要になる機能でもあります。こうした機能を実際にシステム開発および運用している技術者の視点から、リアルに使える技術をご解説いただきます。FreeBSDでサーバを運用しているすべての方にお薦めの勉強会です。

発表のあとはその場で簡単な懇親会を開きます。軽いつまみとアルコール類は用意しますが、お好きなお酒の持ち込みも大歓迎です。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧