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2009年10月9日LinuxとFreeBSDがカーネルレベルで一緒に─Debian, 「kFreeBSD」アーキテクチャを正式認定

The Debian Release Teamは10月7日, これまで実験的に進めてきたFreeBSDカーネルとの統合プロジェクトDebian GNU/kFreeBSDを, 他のサポートアーキテクチャと同等に扱うと宣言, うまくいけばDebianの次期リリース「Squeeze」で最初の成果物を公開する予定であることを発表した。

Debainは数多くのアーキテクチャをサポートすることで知られるディストリビューションだが, それだけではなく, Linux以外のカーネルを積極的に取り込む作業を以前から続けており, 代表的なものにDebian GNU/HurdやDebian GNU/NetBSDなどがある。そしてその中のひとつにFreeBSDカーネルとの統合を目的にした「Debian GNU/kFreeBSD」プロジェクトがあり, i386およびamd64の2つのアーキテクチャを対象にポーティング作業が行われてきた。それがこのたび, めでたく正式のサポートアーキテクチャ「kFreeBSD」として昇格したわけだ。

kFreeBSDは, FreeBSDカーネルとDebian成果物によるユーザランドによって構成される。DebianはFreeBSDカーネルにこだわった理由としてjails, OpenBSD Packet Filter, カーネルレベルでのNDISドライバのサポートなどを挙げている。

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