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2010年8月17日コンソールからでも音楽ファイルを再生できる"mpg123"

さまざまな事情で、古いマシンを使わなくてはならないケースというのはけっこうあるもの。そういうマシンでは、暗黙の了解でメディア系の重たいアプリケーションは動かさないことにしている人も多いだろうが、今回紹介する「mpg123」を使えば、バックグラウンドで音楽をゆるゆると流しながら作業することも可能になる。

mpg123 - Fast console MPEG Audio Player and decoder library
URL:http://www.mpg123.de/
Download mpg123 software
URL:http://sourceforge.net/projects/mpg123/

mpg123はリアルタイムMP3オーディオプレーヤー/デコーダ。LPGL 2.1の下で配布されているOSSで、Linux版だけでなく、Windows版、Mac OS X版やFreeBSD版、Solaris版もある。

インストールも30秒程度ですむ。Ubuntuユーザならapt-getで完了だ。

$ sudo apt-get install mpg123

最大の特徴はなんと言ってもコンソールで動かせるという点だろう。いくつものオプションコマンドが設定されているが、hキーを押下すればひととおりオプションの内容が表示されるので、全部を覚える必要はない。とりあえず

$ mpg123 -vC 曲名.mp3

だけは覚えておこう。オプションを使いこなすと、ワイルドカード(*)を使ってディレクトリ上の曲をすべて再生したり、プレイリストファイル(.m3u)を使ってランダム再生を行うことができるようになる。早送り/スロー再生やスキップ再生も可能だ。

もうひとつmpg123が便利なのは、ストリーミング再生が可能なところだ。たとえばオンラインストレージのようなインターネット上のライブラリにアクセスできれば、URLを指定するだけでまったく問題なく再生することができる。ハードディスクの容量が厳しいマシンでもこれなら問題ない。

最近はLinuxユーザでもコマンドラインは苦手なユーザが増えてきているそうだが、ターミナル上でさくさくアプリケーションを動かす感覚は、GUIとはまた違った楽しさがある。こういった手軽なアプリケーションで、ぜひとも慣れてみてほしいところだ。

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