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2010年9月30日Fedora 14のベータ版が登場

Fedoraチームは9月28日、次期リリース「Fedora 14(開発コード"Laughlin"⁠⁠」のベータ版を公開した。Fedora 14における最大のポイントは、libjpeg-turboに代表されるJPEG処理の高速化と、ネットブック用にMeeGoを採用したことの2つが挙げられる。そして今回のベータ版ではさらに、仮想デスクトップフレームワーク"SPICE"と高速起動を実現するマネジメントシステム"Systemd"にも関心が集まっている。

Fedora 14 Betaの主な特徴は以下の通り。

  • 仮想デスクトップフレームワークSPICE(Simple Protocol for Independent Computing Environments)の改善
     …仮想環境下での2Dグラフィックやサウンド処理、暗号化などを高速化する
  • サーバの電源管理ユーティリティ IPMI(Intelligent Platform Management Interface)の機能拡張
     …リモート管理や電源オフを可能に
  • 多種多様なプログラミング言語のアップデート
     …D言語、Rakudo Starなど
  • RADプラットフォームとしてのFedoraをさらに高めるため、既存ツールを使ったデバッグやインテグレーションの実施
     …たとえばGdb-heapパッケージを使い、プロセスがダイナミックメモリをどのくらい必要とするかの詳細な分析を表示する
  • 子どもの学習用デスクトップ環境SugarやMeeGoなど他プロジェクトの成果物の積極的な採用
  • 次世代マネジメントツール Systemdの試験的採用(テクノロジプレビュー)
     …正式採用はFedora 15で
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Fedora 14の正式リリースは11月初旬の予定。

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