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2010年10月22日Linus、NECの「C&C賞」受賞

ご存知"Linuxの父"ことLinus Torvalds氏に関するハッピーなニュースが飛び込んできた。10月19日、NEC C&C財団は2010年度「C&C賞」受賞者にLinus氏を含む3名を選出したと発表した。

C&C賞と聞いても、そのありがたみがなかなかわからないかもしれないが、創設は1985年、⁠情報処理技術、電気通信技術、半導体デバイス技術、およびこれらの融合する技術分野(Integration of Computers and Communications -C&C)の開拓または研究、あるいはこの分野の進歩がもたらす社会科学的研究活動に関し顕著な貢献のあった方に授与される」という、まことに名誉ある賞である。

過去の受賞者には、Webの生みの親といわれるかのTim Berners-Lee卿や、"ムーアの法則"で有名なIntel創設者のGordon Moore氏など、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。その中に我らがLinusも仲間入りというわけだ。Linus氏には賞状、賞牌のほか賞金1,000万円が贈られる。

Linus氏の受賞理由は「Linuxカーネルの開発とオープンな基本ソフトウェア開発モデルの提唱」という業績によるもの。Linuxが世界の情報産業や教育/研究機関を活性化させた功績はめざましく、世の人々の生活の利便性を大きく向上させた、として高く評価された。

Linus氏のほかに、豊田工業大学 学長/東京大学 名誉教授の榊裕之博士と、東京大学 ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構長/東京大学 生産技術研究所 教授の荒川泰彦博士が受賞を果たしている。

表彰式典は11月24日に東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテルにて行われる。Linus氏が来日するかどうかは定かではないが、その場合は記念講演が行われることになっている。

Congratulations, Linus!

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