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2011年5月24日「CentOS 6系の開発は続くから安心して!」開発者がメッセージ

先日、CentOS 6.0は本当に出るのか?という話題をお伝えしたばかりだが、先週末の5月19日にRed Hat Enterprise Linux 6.1がリリースされた。CentOS 6.0はRHEL 6.1のリリース前に間に合わなかったわけだが、ユーザをがっかりさせないためか、CentOSの実質的PR担当であるKaranbir Singh氏が自身の19日付のブログで「もうすぐCentOS 6.0をリリースするよ」というメッセージを発信している

RHEL 6.1 and CentOS 6.x─ Karanbir Singh - Thinkability
URL:http://www.karan.org/blog/index.php/2011/05/19/rhel-6-1-and-centos-6-x

同氏はRHEL 6.1について「すばらしいリリース」と賞賛したのち、⁠このこと(RHEL 6.1リリース)がCentOSとCentOS 6.xに与えるインパクトについて、みんな知りたくなるだろう。もちろん、我々は2、3週間以内にCentOS 6.xを提供するつもりだ」と明言している。また、すでにCentOS 6.0はリリースの最終段階に入っており、6.0を出したらすぐに6.1を入手して開発をスタートするとも記されている。さらにユーザに安心感を与えるためか、6.0リリースに向けてのカレンダーも提示しており、これによれば5月27日には6.0のISOイメージが公開されることになる。

もちろんこの発表は多くのCentOSユーザに歓迎されており、Karanbir氏のブログにもいくつかの喜びの声がコメントとして掲載されている。だが、あるユーザが「6.0に向けて開発チームが一生懸命作業しているのは理解しているけど、もう少しプロジェクトに透明性をもたせ、外部とコミュニケーションしたほうがよかったのでは」と、おそらくDag Wieers氏の先日のブログの内容を受けたコメントを投げた。

これに対しKaranbir氏は「FUD(Fear、Uncertainty、Doubt /ネガティブキャンペーンを張るときに使われる手法)ベースの透明性やコミュニケーションね、我々のプロジェクトに悪感情をもっている連中がそういうメッセージを出しているよ。プロジェクトに貢献する方法はいくらでもあるのに、彼らはその外にいて、理解してもいないことを勝手に言い立て、ネガティブでいることを好むんだ。我々とともにプロジェクトに関わりたいのなら、そうしてほしい。そしてFUDなイメージを作る連中は無視するのがいいよ」とばっさり。CentOS 6.0のリリース遅れに対する批判の声に、はっきりと対峙する姿勢を見せている。

コアチームメンバーのリリース宣言でひと安心…といきたいトコロだが、やっぱりここまで遅れると、本当に出るまではちょっと不安が募る。5月中に本コーナーでCentOS 6.0リリースのニュースをお届けできることを切に願う。

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