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2011年6月29日エキサイティングな変更はないとはいえ…気になるLinux 3.0の進捗は

周知の通り、Linuxカーネルは現バージョンの2.6.39を最後に2系の開発を終了、次はLinux 3.0が登場することになっている。我らがLinus Torvalds氏をはじめ、カーネル開発者たちが日々コードライティングに勤しんでおり、8月初旬ごろには晴れて正式公開の運びとなる見込みだ。

もっともLinus氏は「3.0になるからといってとくにエキサイティングな機能が加わる予定はない」と最初から宣言しており、これまでの路線と大きく変わらないという旨の発言をことあるごとに繰り返している。

6月27日(現地時間⁠⁠、Linus氏はLKMLでLinux 3.0-rc5を発表した。ここでも冒頭で「Nothing terribly exciting here.(おそろしくエキサイティングなことなんて何もないからね⁠⁠」と釘をさしているともとれるメッセージを発している。よほど3.0に対する外野からの期待は大きいようだ。

LKMLの投稿によれば、ドライバの変更は1/4程度だが、ファイルシステム(btrfs、cifs、ext4、jbd2、nfs)の変更が予想より大きく、約40%を占めるとのことだ。GPUドライバのアップデートやインフィニバンド、MMC、サウンド、SCSI周りのバグフィクスも行われている。

エキサイティングな変更はないとLinus氏がいくら言っても、やはり"3.0"という響きには、これまでの2.6系のリリースにはなかった新鮮なイメージが感じられる。否が応にも期待が高まるLinux 3.0、夏の登場が今から楽しみだ。

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