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2011年8月8日Vine Linux 6.0がリリース─日本語入力にMozcを採用

Project Vineは8月6日、⁠Vine Linux 6.0」をリリースしたことを発表した。前バージョンのVine Linux 5.2から約2年ぶりのリリースとなる。今回から対応アーキテクチャはi686とx86_64のみとなり、Pentium(i586)やPPCのサポートはなくなった。

カーネルには2.6.35、デスクトップ環境には安定性を優先してGNOME 2.32が採用されている。またデフォルトファイルシステムはext3からext4に変更された。

5.2から比較して数多くの改良/変更が実施されているが、最も注目したいのは日本語入力システムが大幅に刷新された点。日本語入力エンジンにはGoogle日本語入力のオープンソース版であるMozcが、また日本語入力フレームワークにはiBusがそれぞれ採用され、快適な日本語入力環境を実現している。

Vine Linux 6.0 iBusの設定画面
Vine Linux 6.0 iBusの設定画面

起動時のメモリ消費量が軽減され、起動時間が短縮されたほか、起動の描画システムがグラフィカルなPlymouthに変更され、コンソールが隠蔽されている。

パッケージ管理にも大きく手が加えられており、おすすめパッケージの簡易インストール/削除を実現する「vine-app-install」や、パッケージ更新情報を表示するアップデートマネージャの「update-watch⁠⁠、動的にカーネルモジュールを生成する「Dynamic Kernel Module Support(dkms⁠⁠」などが収録されている。なお、Vine Linux 6.0のパッケージ管理はrpmとaptをベースに行われており、パッケージマネージャとしてSynapticが使われている。

なお、リリースによれば近日中に日本ブレインウェアから商用フォントや商用ソフトウェアを追加収録した「Vine Linux 6.0 CR」が発売される予定となっている。

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