しばらく外向きのニュースがほとんど聞こえてこなかったCentOSだが、どうやらCentOS 6.1のリリースが近づいているようだ。CentOSの開発ブログによると、12月6日現在、開発チームは6.1のリリースに向けてラッピング中で「あともう少し」で公式リリースを出せる状態にあるという。
開発ブログには「6.2に関してもそろそろ動きが出てくる」と書かれており、「RHEL 6.2がまだなのに…?」と不思議に思っていたら、数時間後、Red Hatが12月6日(米国時間)付でRed Hat Enterprise Linux 6.2のリリースを発表した。カーネルや関連ソフトウェアの大量のバグフィクス/アップデートが中心だが、パフォーマンス、スケーラビリティ、可用性、リソースマネジメントなど、エンタープライズプラットフォームに求められる機能の向上も大幅に図られている。
リリースノートの冒頭では、RHEL 6.2が独SAPの販売管理(SD)アプリケーションの2層ベンチマークで高い結果(22,000 SAP)を記録したことが紹介されており、RHELを業務システムの基盤にすることで最上位のパフォーマンスを得られることを強調している。
Red Hatは今月末にはRHEL 5.8をリリースする予定で、さらにカスタマーポータル上では次のメインバージョンであるRHEL 7に向けたディスカッションを開始している。