Linux Daily Topics

2012年11月20日Fedora 18の開発が遅れる中Fedora 19のコードネームが決定!その名は…

当初の予定では11月初旬に正式版がリリースされるはずだった"Spherical Cow(球形の牛)"ことFedora 18。残念ながら開発スケジュールが大幅に後ろにずれ込んでおり、現時点ではベータ版もまだ公開されていない状況にある。先日、新しいリリーススケジュールが発表され、年明け早々の1月8日が正式公開と決まった。今度こそずれ込むことなく開発が進むのを期待したい。

Fedora 18の開発が遅れてはいるものの、コミュニティの目は早くも次のバージョンを見据えている。11月16日、Fedora ProjectのリーダーであるRobyn Bergeron氏は、次期Fedora 19のコードネームが「Schrodinger's Cat(シュレディンガーの猫⁠⁠」に決定したと発表した。2位の「Higgs Boson(ヒッグス粒子⁠⁠」に約200ポイントの差をつけての勝利である。

Results of Fedora 19 Release Name Voting: -Robyn Bergeron

ご存知の方も多いかと思うが、Fedoraのメジャーバージョンのコードネームは、その前のバージョンのコードネームに関連するものでなくてはならないという命名規則がある。Fedora 19の場合、現在開発中の"Spherical Cow(球形の牛)"との関連性が求められていたわけだが、球形の牛とは理論物理学上の喩えをジョークとして言い表したもの、そしてシュレディンガーの猫は量子論に関する思考実験である。物理学上の思考モデルという点で共通項を見出されたシュレディンガーの猫だが、日本でも有名な話だけに、この新しいコードネームが浸透するのは意外と早いかもしれない。

なお、同じ物理学上の思考実験として有名な"Maxwll's daemon(マクスウェルの悪魔)"も提案されたが「FreeBSDのマスコットキャラとかぶる」という理由で却下となっている。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧