先日お伝えしたとおり、Fedora 19からデフォルトのRDBMSをMySQLからMariaDBに変更することを決定したFedoraプロジェクトだが、2月6日、Fedora 19(開発コード"Schroedinger's Cat")の概要およびリリーススケジュールがFedoraエンジニアリング&ステアリング運営委員会(FESCo)によって承認された。それによればFedora 19の正式リリース(GA)は6月25日、当初の予定より1ヵ月後ろにずれたことになる。
新インストーラの開発などが原因で、Fedora 18のリリースが大幅に遅れたことは記憶にあたらしいが、Fedoraプロジェクトは「Fedora 18の遅れに関係なく、"シュレディンガーの猫"は予定通り5月にリリースする」と強調していた。しかし、MariaDBへのスイッチや3月末に予定されているGNOME 3.80の取り込み、クラウド対応の強化などを考慮すると、5月の正式リリースは困難と判断したもようだ。
現在提示されているFedora 19のスケジュールでは、4月16日にアルファ版、5月21日にベータ版をそれぞれ公開し、6月25日に晴れて正式公開が予定されている。シュレディンガーの猫が生きて箱から出てくるのは夏の陽射しが強まるころになりそうだ。