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2013年5月8日Debian 7.0 "Wheezy"がリリース

Debian Projectは5月4日(米国時間⁠⁠、⁠Debian 7.0 "Wheezy"」の正式リリースを発表した。前バージョンのDebian 6.0 "Sqeeze"から2年3ヵ月ぶりのメジャーアップデートとなり、Sqeezeからは全パッケージがアップデートされている。カーネルはLinux 3.2。

Debian 7.0 "Wheezy" リリース

今回のリリースにおける最大のゴールは「Multiarchサポート」で、これによりユーザは1つのマシン上で32ビットおよび64ビットのパッケージが混在した状態でインストールしても、その依存関係を自動で解決することが可能になる。また、インストールプロセスの大幅な改善も特徴で、インストーラ(Debian Installer)が音声案内をサポートしたほか、今回はじめて64ビット(amd64)アーキテクチャ用にUEFIサポートを提供している。ただしWindows 8のSecure Bootには対応していない。

対応アーキテクチャは

  • 32-bit PC / Intel IA-32 (i386)
  • 64-bit PC /Intel EM64T / x86-64 (amd64)
  • Motorola/IBM PowerPC (powerpc)
  • Sun/Oracle SPARC (sparc)
  • MIPS (mips (big-endian) and mipsel (little-endian))
  • Intel Itanium (ia64)
  • IBM S/390 (31-bit s390 and 64-bit s390x)
  • ARM EABI

など。

また、Debianはクラウドに関してはOpenStackおよびXenを基盤としたXCPの利用を推奨しており、Wheezyではそれぞれのパッケージが収録されている。XCPがメジャーなLinuxディストリビューションに収録されるのは今回がはじめてとなる。

3月の時点で100を超えるバグがあったのをすべて潰し、当初の予定通り5月初旬のリリースを果たしたWheezy。今後、数多くのLinuxディストロがこのWheezyをベースに開発されることになる。

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