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2013年7月5日箱の中の猫は生きている!? Fedora 19が正式リリース

Fedoraプロジェクトは7月2日(米国時間⁠⁠、開発コード"シュレディンガーの猫"こと「Fedora 19」をスケジュール通りにリリースした。5月に公開されたベータ版からほとんどの機能は変更されておらず、悪評高かった前バージョンのFedora 18に比べ、ユーザの評価もまあまあのようだ。

カーネルにはLinux 3.9.5、デスクトップ環境にはGNOME 3.8のほか、KDE Plasma Workspaces 4.10、MATE Desktop 1.6などを採用。また、ゲームやセキュリティなど特定の目的に沿ってあらかじめ選択されたアプリケーションのセットが搭載されたオルタナティブバージョンのFedora Spinも同時にリリースされている。

Fedora 19の最大の注目は、今回からMySQLに変わり、MySQLファウンダーのMontyが中心となって開発するMariaDBがデフォルトデータベースとして採用されたことだろう。Fedora 19におけるこの変更は今後のRed Hat Linux Enterpriseの開発にも影響すると見られている。

また、OpenSCADやSkeinforgeといった3Dモデリング/プリンティングに対応する数多くのオープンソースツールがサポートされているほか、オープンクラウド(PaaS)構築ツールOpenShift Originも収録されている。

開発関連で新しい点としてRuby 2.0.0(Ruby 1.9.3アプリも動作可能)がサポートされたほか、node.jsやPHP 5.5スタックにも新たに対応している。

無事に箱から生きて出られたシュレディンガーの猫。次は11月に正式公開が予定されているFedora 20だがコードネームはまだ発表されていない。

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