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2014年5月7日Congratulations! Linus、コンピュータ界のパイオニアに認定

我らがLinus Torvaldsがまたひとつ、名誉ある賞を受賞した。4月23日(米国時間⁠⁠、IEEEコンピュータソサイエティ(IEEE Computer Society: IEEE内に設置されている分科会のひとつ)は2014年度の「コンピュータパイオニア賞(Computer Pioneer Award⁠⁠」の受賞者にLinus Torvaldsを選んだことを発表した。Linusはこれまでにミレニアムテクノロジー賞やNEC C&C賞など数多くの賞を受賞しているが、またひとつ、その履歴に新たな栄誉が加わることになる。

コンピュータパイオニア賞は1981年に創設され、コンピュータ界の発展に大きな功績を残した人物に贈られる賞で、受賞者にはブロンズメダルが授与される。過去の受賞者には、大規模人工知能システムの研究で有名なエドワード・ファイゲンバウム氏や、旧国鉄の座席予約システムを分散システムで作り上げた穂坂衛氏など、既存の常識にとらわれずに先駆的な開発を行い、まったく新しい概念をコンピュータの世界にもたらしたパイオニアたちの名前が並ぶ。

同賞の受賞対象者は、少なくとも15年以上に渡って、そのコンセプトと開発技術がコンピュータ界の発展に寄与してきた"類まれなる人物(outstanding individuals)"となっているが、いまや世界で最も普及しているOSとなったLinuxを生み出し、20年以上に渡って開発チームのリーダーを務め、オープンソースという概念と開発手法を世界に拡げた我らがLinusは、まさに"類まれなる個人"、コンピュータ界のパイオニア列伝に名を連ねるにふさわしい。

ここ数年、大きな賞をたてつづけに受賞しているLinusだが、ひょっとしていつかはチューリング賞のニュースが聞ける日が来るのかもしれない。なにはともあれ、Congratulations, Linus!

こちらは2010年11月、NEC C&C賞授賞式でのLinus。またひとつ大きな栄誉が。
2010年11月、NEC C&C賞授賞式でのLinus

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