Fedora開発チームのBrian Profittは10月11日、Fedoraの次期リリース「Fedora 25」のベータ版リリースを発表した。ベースのカーネルには先日公開されたばかりのLinux 4.8.1を採用している。
- Announcing the Release of Fedora 25 Beta
Fedora 25では、Workstation / Server / Atomic(クラウド)の3つのバージョンのほか、デスクトップ環境にKDEやXfceといったGNOME以外を採用したSpinsバージョン、ARMプロセッサに対応したARMバージョンなどが用意されている。
全バージョンに渡る主なアップデートは以下の通り。
- Docker 1.12
- 1024ビットなど脆弱なCAの削除
- 「セカンダリアーキテクチャ(secondary architecture:MIPSやPowerPCなど、開発は継続しているがプライマリアーキテクチャ(x86/x86_64やARMなど)ほど注力されていないアーキテクチャ)」の呼び名が「オルタネートアーキテクチャ(alternate architectures)」に変更
- プログラミング言語「Rust」のサポート
- Python 3.5 / 2.7のサポートのほか、下位バージョンの3.3/3.4および2.6もレポジトリからのインストールが可能に
また、Workstationではデフォルトのデスクトップ環境として9月にリリース済みのGNOME 3.22が採用されているほか、X11に代わりWaylandがデフォルトのディスプレイシステムとして実装されている。
なお、先日このコラムで触れたFedora 24のXがクラッシュするバグについては、現在のところFixされたという情報はない。
Fedora 25の今後のスケジュールは、ベータ版に対するバグ報告を受け付けたのち、11月1日にファイナルフリーズ、そしてその2週間後の11月15日正式にGA(一般公開)となる見込みだ。