Fedoraプロジェクトは3月23日(米国時間)、6月にリリース予定の次期バージョン「Fedora 26」の正式提供延期を決定した。Fedora 26のリリース延期は今回で4度目となり、3月28日に予定されていたアルファ版の提供も4月4日へと先送りされている。正式版のリリース予定は、現時点で6月27日に設定されている。
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度重なる延期の原因はいくつかのクリティカルなバグによるもので、複数の環境におけるDMAドライバによる起動時のエラー、GDM(GNOME Display Manager)のイニシャルセットアップの不具合、Fedora 26の背景がFedora 25と同じ、といった点が残ったままになっている。なお、Fdoroa 26には先日リリースされたばかりのGNOME 3.24が実装されることになっている。
Fedoraプロジェクトの開発の遅れは数年前から常態化しており、スポンサーのRed HatとFedoraプロジェクトはこれを解決するため、Fedora 27以降はアルファ版の提供をやめることを発表している。最後となるアルファ版提供に苦戦しているFedora 26だが、今回が最後の延期となることを期待したい。