Fedora Projectは7月11日(米国時間)、「Fedora 26」の正式リリースを発表した。デスクトップ版の「Fedora Workstation」、サーバ版の「Fedora Server」、コンテナ環境向けの「Fedora Atomic Host」の3つのエディションのダウンロードがすでに開始されている。
- Fedora 26 is here! - Fedora Magazine
Fedora 26に実装されているカーネルはLinux 4.11.8、デフォルトデスクトップ環境はGNOME 3.24.2で、KDEやXfceなどのデスクトップ環境は「Fedora Spin」から入手できる。また、パッケージマネージャはDNF 2.0、コンパイラはGCC 7がそれぞれデフォルトとなっている。
Amazon EC2やOpenStackといったクラウド上でFedoraをビルドしたい場合は「Fedora Base」に用意されているクラウド用のイメージを使うことで容易に展開することが可能となっている。またRaspberry Piを含むARMデバイス用のイメージも別途用意されている。
Fedoraは以前から開発スケジュールが遅れる場合が多かったが、今回は正式リリースまでに5回もの延期を重ねている。こうした開発の遅れを緩和する施策のひとつとして、Fedora Projectは次のバージョンである「Fedora 27」からはアルファ版の提供をストップし、ベータ版のみとする方針をすでに発表している。