OpenIndianaプロジェクトは10月31日、「OpenIndiana Hipster 2017.10」を正式公開した。デスクトップ関連で多くの変更が実施されており、主要なコンポーネント/アプリケーションのほとんどが大幅にアップデートされている。
- 2017.10 Release notes -OpenIndiana
OpenIndianaはOpenSolarisプロジェクトからフォークしたオープンソースで、Illumosカーネルをベースに構成されているオペレーティングシステム。Deibanファウンダーだった故Ian MurdockがSun Microsystems在籍時代にリードしていたIndianaプロジェクトに由来しており、ZFSやDTraceなどSolarisベースの強力な機能を含むため、Linux以外のオープンソースOSとして今でも根強い人気がある。
今回のバージョンでは、ディスプレイサーバがX.Org Server 1.19.5にアップデートされており、デスクトップ環境に最新のMATE 1.18がデフォルトで採用されている(Enlightnement 0.21.8に変更可)。またGNOME 2系のアプリケーションやライブラリはすべて削除されているので、MATEにスイッチしていない場合は注意が必要となる(MATEへの移行推奨)。
OpenIndianaには「テキスト」「GUI」「ミニマル(最小構成)」の3つのタイプのスナップショットが用意されており、それぞれISOおよびUSBのいずれがを選択できる。今回のバージョンアップにより、テキストベースのインストーラから既存のZFSプールにインストールすることが可能になった。
また64ビットのみの提供となるが、Cluster suiteもアップデートされている(corosync 2.4.2/resource-agents 4.0.1/pacemaker 1.1.17/pcs 0.9.159/cmrsh 3.0.1)。