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2017年11月14日 Linux 4.14がリリース,仮想メモリの上限が128PiBに

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Linus Torvaldsは11月12日(米国時間⁠⁠,Linuxカーネル開発者向けのメーリングリスト「LKML.org」においてLinux 4.14の正式リリースを発表した。通常より多い8本のリリース候補(RC)版を経ての公開で,2年間のメンテナンスが行われる長期サポート(LTS)対象のカーネルとなる。

Linux 4.14 - Linus Torvalds

Linux 4.14の主なアップデートは以下の通り。

  • 5レベルページング(5-level paging)をサポートしたことにより,x86_64ハードウェアにおける仮想アドレス空間の上限が128PiBまで拡大(物理アドレス空間は4PiB)
  • AMDセキュアメモリエンクリプション(Secure Memory Encryption)のサポート
  • アンワインド(unwind)機能を改良した"ORC(Oops Rewind Capability)"によるカーネルトレース精度の向上
  • BtrfsとSquashfsにおけるzstd圧縮のサポート
  • ユーザメモリからソケットへの"ゼロコピー(zero-copy)"
  • 今後リリース予定のGPUを対象にした"ヘテロジニアスメモリマネジメント(Hererogeneous Memory Management)"
  • タスクスケジューラのアップデートによるcpufreq(CPUの動的な周波数スケーリング)の改善
  • PCIDが識別するプロセスを変更し,TLBの性能を改善

Linusは,すでに次のバージョンであるLinux 4.15のマージウィンドウをオープンしており,開発者からのプルリクエストを受け付けている。

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。