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2017年12月7日「Fluentd v1.0」リリース、マルチプロセス、Windowsサポート、700以上のプラグイン

12月6日(米国時間⁠⁠、米テキサス州オースティンで開催中の「KubeCon + CloudNativeCon」⁠主催: The Linux Foundation)の会場において「Fluentd v1.0」がリリースされた。米Treasure DataのファウンダーでFluentdの開発者である古橋貞之氏も自身のTwitterでv1.0のローンチを明らかにしている。

Fluentd v1.0 - Cloud Native Computing Foundation

Fluentdは古橋氏およびTreasure Dataのメンバーが中心となって開発されているオープンソースのログコレクタ。2011年から開発がスタートし、Treasure Dataのユーザなどからフィードバックを受けながら次第にグローバルでの導入事例を増やし、現時点では100万台以上のサーバで稼働している。AWS、Azure、Google Cloudといった大手パブリッククラウドでの標準ログコレクタとして採用されているほか、ゲームやアドテクから製造、通信といったエンタープライズに至るまで、およそ5000社以上の企業で使われている。またコミュニティによる活動も活発で、数多くのサードパーティ製プラグインが開発されており、エコシステムが確立している点も評価が高い。

Fluentd v1.0の主な特徴は以下の通り。

  • マルチプロセスワーカーの導入
  • 1秒以下の精度でのログレコード処理
  • Windowsサポート
  • 700以上の利用可能なプラグイン
  • Fluentd Forward Protocol v1
  • TLS(Transport-Layer-Security)のネイティブサポート

Fluentd v1.0は基本的に前バージョンであるFlunetnd v0.14をベースにしており、v0.14からの大きなアップデートはないが、ユーザ待望の"v1.0"という象徴的バージョンの登場をきっかけに採用が加速する可能性は大きい。CNCFのリリースには「v1.0は我々にとっての新しい始まりであり、これからもエンドユーザ、コミュニティ、そして企業とともに2018年に向けてFluentdをよりよいものにしていく(Reaching v1.0 for us it’s a new begginning, we will continue working together with our end-users, community and companies around to make Fluentd better for 2018. ⁠⁠」と書かれており、2018年でのさらなる飛躍と普及が期待できそうだ。

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