GNOME Foundationは5月25日(米国時間)、ある匿名の人物から今後2年間に渡り、100万ドル(約1億1000万円)の寄付の申し出があったことを明らかにした。同ファウンデーションはこの申し出を受理し、GNOMEプロジェクトおよびエコシステムのサポートに活用するとしている。
- Anonymous Donor Pledges $1M Donation Over Two Years - GNOME
GNOME FoundationのエグゼクティブディレクターであるNeil McGovernはこの匿名寄付に対し「私はこのタイミングでファウンデーションのリーダーであることにとてもエキサイトしている。我々に与えられた信頼を光栄に思うとともに、この信頼に応えるために懸命に作業していくつもりだ。この特別な寄付はGNOMEプロジェクトをより広い範囲でサポートすること、フリーソフトウェアコミュニティが直面するさまざまなチャレンジに取り組むことを可能にしてくれる」とコメントしている。
寄付金はおもに開発者の雇用や組織のオペレーション整備に使われ、一部はGNOME Foundationが関わるイベントやプロジェクトの協賛金にも当てられる予定だ。なお、今回の寄付およびその使途の詳細に関して、GNOME Foundationは数週間後にあらためて情報公開するとしている。
GNOME FoundationにはRed HatやCanonical、Googleなど多くの企業スポンサーが存在するが、コミュニティの活動資金はあればあるほどできることが拡がる。2年間で100万ドルもの寄付は、GNOMEプロジェクトを活性化させる大きな力となるはずだ。
いったい誰が寄付したのかは気になるところではあるが。